CASE 1 新橋の住宅の場合 - リフォーム・増改築全般 - 専門家プロファイル

仲吉 厚志
一級建築士事務所シンクロ設計 代表
東京都
建築家

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対象:リフォーム・増改築

森 幸夫
森 幸夫
(代表)
木下 泰徳
(アップライフデザイナー)

閲覧数順 2024年04月23日更新

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CASE 1 新橋の住宅の場合

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  1. 住宅・不動産
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リフォームか新築(建替え)かを判断する基準
既存の建物は築25年の建物で一部鉄骨造+木造の3階建て住宅でした。
1階を店舗にして2,3階を住宅で使用しており、1階から3階までをリフォームして
住宅に改造したいという要望でした。

色々とお話をうかがって、現状を調査した結果は下記の通りです。
・外壁の改修が行われておらず、何らかの改修が必要(防水性のある塗装等)
・建物の気密性が悪く外気温の影響を受けやすい(サッシ交替と断熱が必要)
・階段の勾配が急で上りづらい(階段の移動と形状変更、床補強が必要)
・商業地域なので両隣の建物が迫っており日中、陽が入りにくい(採光計画の見直し)
・店舗で使われていた設備機器(冷ケース、エアコン、室外機)を処分が必要。
・3階のバルコニーが鉄製で、補強あるいは、改修が必要。
・全体的に設備が老朽化しており、見直しが必要。
・建物が西側の地盤沈下を受けて傾いている。(ジャッキアップと一部地盤改良が必要)
・敷地内の地盤が軟弱で既存の基礎では構造的に不安が残る。(基礎の改修)

上記の点からリフォームにかかるコストを概算で積算したところ、1500万円以上かかる計算に。費用対効果の面から、建替えをお薦めしました。

この建物の場合、地盤と建物の関係が悪い為、基礎部分の補強に費用が多くかかる事が建替えに踏み切った大きな要因であると思われます。