- 大塚 嘉一
- 菊地総合法律事務所 代表弁護士
- 弁護士
対象:民事家事・生活トラブル
- 榎本 純子
- (行政書士)
洋書を読むと、特に学術書ではない、一般人向けの本で、ペーパーバックであっても、索引があることが普通です。日本語に翻訳された本は、原典にはあるのにもかかわらず、索引だけ省略されていたりして、がっかりすることがあります。
索引と言えば、大宅壮一文庫の膨大な雑誌の索引が有名ですが、一冊の本だけであっても、索引の効用は計り知れません。著者が、何をキーワードと考えているのか、どの事項がどの程度言及されているのか、その該当箇所はどこか、その関連性はどうなっているか、などなど索引を使って分かること、知りたいことはいっぱいあります。
将来、全ての本が電子化されれば、検索は容易になり、あるいは索引は不要となるかもしれませんが、そうなっても、まだ索引自体の効用はあるはずです。
本は、人間の脳に対する代表的な外部記憶装置です。現代では、本だけでなく、様々なメディアが、我々の限られた脳の記憶力を補ってくれますが、まだまだ本の重要性は高くあり続けるものと考えられます。
巻末に充実した索引があると、それだけで、ああ、この本は、著者を初めとする関係者に愛されているんだな、と思ってしまいます。
値段が少しばかり上がったとしても、私は、索引のある本を読みたい。
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このコラムの執筆専門家
- 大塚 嘉一
- (弁護士)
- 菊地総合法律事務所 代表弁護士
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全国各地の相続、不動産、同族会社の案件を中心に幅広く、新都心さいたま市を拠点として、永年にわたり多数手懸け解決しています。企業法務や病院・医院、寺社の法務にも精通しております。遺留分減殺請求、株式買取請求、為替デリバティブに実績があります。