ドバイ信用不安はいつか来る!! - 資産運用・管理 - 専門家プロファイル

小林 治行
株式会社コバヤシアセットマネージメント 代表
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

山中 伸枝
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2016年12月07日更新

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ドバイ信用不安はいつか来る!!

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(以下の記事内容は日経と朝日の関連記事を基としています。)

11月25日、ドバイ政府は政府出資100%のドバイワールドの債務590億ドルを2010年5月まで延期して欲しい旨債権者に要請したと言う記事が出ました。

私はこの記事は来るべくしてくると前々から予想して居ただけに違和感はありませでした。

ドバイワールドとその参加のナヒール社の開発は尋常なものではありません。
高さ1000m(1キロ)の世界最高の高さのビルを建築中で、建築中ながら途中で更に階数を増やし、一体何階建てになるのやら。未だ建築中。

ドバイ沖に建築中のヤシの形をした不動産開発の「パーム・ジュメイラ」。
1年ほど前にNHK特集で社長がドンドン開発を続けますと現場を案内していた映像を見た人は多いでしょう。そして「これはまともでは無い!」と思ったことでしょう。

周囲11キロの島に住宅やホテルはレジャー施設を建築。住宅は完成前に転売されて価格が上がっていく。住宅の6割は実需ではなく、投資対象とさされている・・・・。

ドバイでは室内スキー場もあります。外は50度もあるのに室内は2〜3度にしてスキーです。
これからはスキーはドバイへ〜〜〜、ってこれ変でしょう??
もともと砂漠の国に高価な浸透膜か、蒸気から水をつくりこれを基にゴルフ場に散布してグリーンを緑にする。やはり異常です。

観光と言っても、真珠で有名な海で泳ぐか、サンドバギーで砂漠を爆走するか又はラスベガスに負けない歓楽地で遊ぶかです。伝統も文化的な建築物も見当たりません。

さてドバイは東京の倍ほどの広さに170万人の人口。UAE7ヶ国の一つです。
同じUAEのアブダビは石油産油国ながら、ドバイは産油国ではありません。
そこでドバイは政策を商業・貿易・金融・観光にシフトした訳です。
金融センターとしてシンガポールに匹敵する都市をめざす。

ドバイの全体債務は590億ドル(約5兆1千億円)。びっくりするほどの大きな額ではありません。
その債券は70%が欧州の金融機関で日本は1割とのこと。三菱東京UFJが600億円、三井住友が200億円弱、みずほコーポが100億円だそうです。

永久を受ける産業界では、建築会社です。数年前まで世界の大型クレーンの3割がドバイに集まっていると言われた建築ラッシュでした。
当然世界の大手建築会社が進出していたことでしょう。

日本では島の開発で清水建設が540億円、大成建設が海底トンネルの建築工事で530億円。他に鹿島・大林組が無人交通システムの工事中とか。

今回の延期要請がすんなり通るかどうかは予断を許しません。もしもめて通らないとデフォルトとなって又金融不安を引き起こします。

中東での蜃気楼のような夢物語もいつかは覚めます。