今回採用させて頂く、シーリングのメーカーの横浜ゴムさん、職人さんを交えて
意見交換をさせて頂きました。
いかに、長期優良住宅に対応していくか、
いかに、瑕疵担保履行法に対応していくか激論をかわさせて頂きました。
シーリングは経年劣化があり、接着力の低下、キレ・割れ、汚れと不具合が出てくるため、
一般的に10年で打ち替えと言われています。
その種類は、成分で分けるとポリウレタン、シリコーン、変性シリコーン、
ポリサルファイド、ポリイソブチレン等々・・・
最近は、外壁のサイディングの表面にセラミックコーティングや光触媒機能を付加させてた
商品が多くなってきましたので、それに対応する耐候性の高いシーリングの開発が
急務となっています。
横浜ゴムさんの商品では、住宅向けでは窯業系サイディング用に高耐久の性能を付加させた、
その名も・・・「さいでぃんクン+1」 という今年発売された商品が一押しだそうです。
お聞きすると、変性シリコーン系1成分系でカラーマスター方式で色粉を混ぜて使えると
いうことで、2成分系のように混合不良や硬化不良がないので安心して使え、接着性も高く
なり、耐候性も高くなっていますとのこと。
簡単に言いますと、硬化剤と主剤を混ぜて硬化させるのが2成分系で、これらを
現場で練り混機で練り混ぜるのですが、これがしっかり混ざっていないと硬化しない
という不具合が出る可能性があるということで・・・
1成分系の湿気硬化型の1成分系は空気中の湿気と反応して硬化するので
混ぜ合わす必要がないので安心と言うことです。
変性シリコーンは、建築では汎用性のある材料で、塗装も上からのりますので、
木造、鉄筋コンクリート、鉄骨を問わずしてオールマイティーに使えます。
付着強度については、やはり接着面の状態が耐久性に大きく左右するので、
目地幅、目地深さを確保し更に、シーラーをしっかり塗布し、更に3面接着も防止する。
これが基本とのこと。
そしてメーカー推奨の施工要領を実施して施工すれば、施工に関しても
10年の保証をさせて頂きますとのことでした。
確かに・・・シールの材料自体は10年保証は出してくれていたのですが、施工に起因
する部分がシールは大きいので、施工まで含めた保証は今まで出してもらった事はありま
せんでした。
これからは、防水や通湿防水シート防水だけでなく、外壁・シーリングを含めて
漏水に関して10年の保証をしていかねばならないのだと思います。
いい商品はお金が掛かります。
その中でも、コストを抑えつつ性能、品質を確保し、作業性の良い材料を選定していく。
建築のプロフェッショナルとして、カタログに出てこない情報をどれだけ理解し、
クライアント様に提案を出来るかが・・・それが私たちの存在意義だと・・・
そう思っています・・・。
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このコラムの執筆専門家
- 浜田 肇一
- (福井県 / 工務店)
- 濱田建設株式会社 代表取締役専務
パッシブZEHで、エコで長期に快適に暮らせる住まいを
福井県・滋賀県近郊で、パッシブデザインのZEH住宅を手がける設計工務店です。時を経てライフスタイルが変化しても、各空間の用途を自在に変えられるのが大きな強み。自然エネルギーも最大限に活用し、低コストでエコな暮らしをサポートします。
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