人により差はありますが、たぶん平均すると、私達は1日のなかで16時間程度は室内あるいは建物内にいるのです。 これは1日のうち65%程度の時間になります。 そして人生におきかえれば、80歳でなんと52年間は室内または建物内で過ごすことに値するのです。
環境問題の専門家で武蔵工業大学の守屋昌則教授の「環境は入れ子である」というお話の中では、人生のなかで60年以上を人は建物内で過ごすというデータを示されているのですが、室内環境が時間的にも、私たちの暮らしの中でとても大きな影響をあたえることを痛感させられる話です。
人生の大半を過ごすことになる家の室内。 住まいは、断熱、換気、採光など温熱環境を整えると同時に、暮らしの中で手に触れ雰囲気を感じる素材や色、快適に暮らすための家具・家電や照明などを細かく計画することで、健康であり安全な空間、暮らすことが魅力的な空間になるのです。
住まいの計画は「インテリアから考える」ことが大切です。
(写真:新プロジェクトの大宮ウェリスレジデンス 住居デザイン)
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このコラムの執筆専門家
- 酒井 正人
- (東京都 / 建築家)
- サカイデザインネットワーク有限会社 取締役社長
住む人の手が触れる場所から、建物へ、街へと心地良さを拡げたい
設計手法・デザインの発想は「内側から外側へ」・・・建物という器だけをつくるのではなく、私達が暮らす場である生活空間の細部から生活環境全体のデザインを追求し「心地よさ」をご提案しています。
03-6379-4831
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