- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
このところ投信を勧められたとご相談に来る方や、オールアバウトでも投資信託購入のご質問が相次いでいます。その中で、これは「ちょっと」という事例がありました。
ご相談者(友人)は、某大手証券会社の担当から、「毎月分配型の海外債券対象の投信」を勧められたとの事、帰りがけ電車のつり革広告を見て「これは拙い」と私のセミナーに直ぐに参加しました。同じような例では銀行から勧められた例が直近で2例ありました。皆、毎月の給与も多く、資産もそれなりにお持ちで、毎月の副収入は全く必要のない方たちです。ただ、投資経験が無いため、不安になり聞きにこられたのです。
私が、当該商品の仕組み(ファンド オブ ファンズの形態、販売手数料や信託報酬等トータルコスト)と、?税の繰延べ効果がなくなること、?複利で運用する優位性をロスする、?元本分が配当に回る例もあることなどを説明しますと、皆さん「聞いて良かった」と、投信を勉強してから購入する」と言って帰りました。なお、国内外の債券及びJ-REITは簡単に購入できることも説明しています。
確かに、投信の内容を理解の上、ご自分年金の代替として、毎月(隔月)配当・分配型投信を選ぶのは意味があると考えますが、現在の収入で生活できる方の資産形成向け商品としては不適です。
その様な訳で、このシリーズでは、投資をこれから始める方たち向けに、基本的な知識や購入する際のポイントなどを書いています。