- 野平 史彦
- 株式会社野平都市建築研究所 代表取締役
- 千葉県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
高気密・高断熱住宅は、平成13年7月までに次世代省エネ基準適合住宅評定を取得した工法だけでも133の数にのぼり、評定を受けていない工法も含めると、その数はとても数え上げることができないくらいで、ここに総てをご紹介することはできませんが、代表的なものを分類してそれぞれの特徴について後で簡単に述べさせて頂きます。
その前に高気密・高断熱の基本的な構成について触れておきましょう。
高気密・高断熱住宅の工法は、断熱材を施行する場所によって内断熱工法と外断熱工法、そして、それらをパネル化したパネル工法 に大別されます。
内断熱は木造においては断熱材を柱梁といった軸組の中に充填するということで、正式には「''充填断熱工法''」という言い方をします。
外断熱も本来、木造では鉄筋コンクリート(RC)造と区別して「''外張り断熱工法''」と呼ばれるのですが、ここでは一般的に理解しやすい内断熱、外断熱という言い方をさせて頂きます。
木造における外断熱とは、軸組の外側に主に発泡プラスチック系の硬い断熱材を貼って、建物をすっぽり包み込む様に施工する工法です。
パネル工法については後述させて頂くこととして、まず、内断熱と外断熱についてその工法の違いを理解して下さい。
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次回の船橋建築塾は7月18日(土)です。
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