外国語、こうしてみたら(1) - 経営戦略・事業ビジョン - 専門家プロファイル

青松 敬明
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寺崎 芳紀
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閲覧数順 2024年04月18日更新

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外国語、こうしてみたら(1)

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外国語
〜3ヶ月で外国語は習得できるのか?〜

 元々外国語に特に興味があったわけでもないのに、偶然外国語学部英語学科というところに入学してしまいました。(他の大学や同じ大学の学部などの全てに落ちてしまい選択の余地がなかった。。。)

 それからというもの、苦労の連続でした。
 大学の英語学科というのは、語学学校ではないので、英語学科の場合、英語を使って何かを研究する、もしくは英語を研究するというのが大前提です。それは、ちょうど法学部が法律を研究し、数学科が数学を研究するのと同じです。
 訳の分からないまま、結果的に言語学を専攻することになったのですが、その大前提となる英語が分からなくては話になりません。

 大学在学中に、ひょんなことからカナダに留学することになったものの、着いた先はフランス語の世界。そもそもカナダにフランス語の世界があるなんてことも知りませんでした。
 着いてから場所を変えるなんてことはできなかったので、「英語くらいは、、、」と思っていた私は、まずは生活のためにフランス語を勉強しないとダメになりました。
 結果的に、フランス語をそれなりにマスターし、その後も中国語やスペイン語等を、どうにかこうにか話せるようになり、気が付いたら英語もなんとか使えるようになり、好きか嫌いかは別として、言葉が必要な仕事をすることが多くなってしまいました。

 巷には、語学学習本が溢れ返っています。
 一説によると、学校教育の場以外での語学に使われているお金(語学学校や語学学習本に使うお金)というのは、1年で5,000億円程度あるようです。
 結果的に、その5,000億円はほとんど無駄なお金になっているというのが現実です。個人的には、その5,000億円を使って、毎年数千人の日本語教師を世界に派遣する方が有益ではないかと思っています。(参照:「我々の母国語」)
 今となっては、数カ国語を話せるようにはなっていますが、そこに至るまでに、私は様々な発見をしました。
 当然専攻していた言語学という世界では当たり前のことを実際に体感して「やはり、そうだったのか」というような発見もあれば、個人的に「こうすれば効率的に言語が学べるのか」というような発見も多々ありました。

 なによりも明らかなのは、本屋さんに並んでいる「3ヶ月でマスターする英語」なんてことはありえないということです。
 もしそれがありえたら、日本で生まれたばかりの赤ちゃんが3ヶ月で日本語を話せるということになってしまいます。
 「えっ、子供だから無理って?」
 そんなことを言っている人に限って、「子供の方が語学上達は早い。俺も子供のときからやっておけば良かった」なんて言い、年端もいかない自分の子供を語学教室にいれているのです。

 「赤ちゃんが3ヶ月、、、」はちょっと大げさですが、言語の習得においての、「子供と大人の違い」や「母国語と外国語の違い」を理解しておかないと、こんな不毛な議論になってしまいます。
 そもそも子供は言葉を覚えるのは早いのでしょうか?
 私の場合、ある事情があって中国語を数ヶ月で話せるようにならないといけない状況に置かれました。もちろん、中国人の大人のように、完璧に話せるようになるのは無理ですが、なんとか日常会話レベルには数ヶ月で達しました。(参照:「ぱんちょなプロフィール」)
 第二次世界大戦中の米軍のドイツ語教育や日本語教育においても、数ヶ月でドイツ語や日本語教育ができるような軍人を排出していたようです。
 私にしても、軍人にしても、間違いなく子供より早く、かつ高度な外国語を習得していたはずです。


 「外国語、こうしてみたら(2)」に続く