では従来、椎間板変性をまねくとされていた危険因子は影響していないのでしょうか?
そんな疑問に対する研究論文をご紹介しましょう。
2002年、Elfering Aによって脊柱関連学術誌「Spine」に発表された論文です。
研究内容は、41名の健常者を対象に、MRIで腰部椎間板を繰り返し撮影し、5年間にわたって追跡調査を行いました。
その結果、全体の41%に椎間板変性の発症・進行が見られ、「重い物を持ち上げる」「重い物を運ぶ」「身体を捻る」「身体を曲げる」などの従来の危険因子と言われていた動作は、椎間板変性に影響していないことが分かったのです。腰痛発症率を調べてみると、椎間板変性のある方が低かったことも判明し、腰痛と椎間板変性は無関係だと言う結論がここでも出ました。
腰に負担がかかると言われている動作で、椎間板は変性を起こさないと言うことを覚えておきましょう。そして、椎間板変性と腰痛とは無関係と言うこともお忘れなく。
山中英司
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このコラムの執筆専門家
- 山中 英司
- (カイロプラクター)
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「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
臨床を通して痛感することは、体は心の鏡のような存在だということ。様々な症状の裏には、もう一人の自分からのメッセージが隠されています。カラダを診るプロフェッショナルとして、クライアントの心とも真剣に向き合うことを信条にしています。
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