ところが、椎間板変性には遺伝的要因が大きいのをご存知でしたか?
1995年、Battie MCが、脊椎関連の権威がる学術誌「Spine」にこんな研究論文を発表しました。
その研究とは、物理的因子が一致しない男性の一卵生双生児115組を対象に、詳細なアンケートとMRI撮影で椎間板変性の危険因子を調査したものでした。物理的因子が一致しないとは、双子でも一人は肉体労働をしていたり、違うスポーツをお互いしていたりと肉体的にかかる負担が違うと言う意味です。そして、一卵性双生児を対象にしたということは、遺伝的にまったく同じ2人を使っていると言うことです。
この調査の結果、椎間板変性は、仕事やレジャーによる身体的負担、車の運転、喫煙習慣よりも、遺伝的因子の影響を強く受けていることがわかったのです。
そして、この研究は、腰痛研究のノーベル賞と言われているVolvo賞を受賞したのです!
ここで勘違いしてはいけないのは、椎間板変性や椎間板ヘルニアは遺伝的要因が大きいことが分かりましたが、椎間板変性・椎間板ヘルニアと腰痛は別と言うことです。
椎間板変性・椎間板ヘルニアは健常者でも普通におこる、遺伝的な個性というだけのお話なんですね。ほっぺのエクボと変わらないと言うことです。
山中英司
治療院のホームページ http://www.hikaichiro.com/
私のブログ http://hikaiyamanaka.blog73.fc2.com/
治療院のブログ http://hikaichiro.blog73.fc2.com/
治療院外活動ホームページ http://jocoso.jp/hikaichiro/
このコラムの執筆専門家
- 山中 英司
- (カイロプラクター)
- 陽開カイロプラクティック
「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
臨床を通して痛感することは、体は心の鏡のような存在だということ。様々な症状の裏には、もう一人の自分からのメッセージが隠されています。カラダを診るプロフェッショナルとして、クライアントの心とも真剣に向き合うことを信条にしています。
045-981-4431
「腰痛の今」のコラム
一般的に処方される腰痛の薬「リリカ」に治療効果なし?!(2014/12/21 15:12)
腰痛研究を紹介するサイトを開設しました!(2014/12/03 21:12)
脊椎分離症・すべり症で腰痛? 大丈夫ですよ!(2008/01/27 16:01)
脊椎分離症・すべり症でも運動して大丈夫?!(2008/01/26 19:01)
脊椎分離症・すべり症って何?(2008/01/25 19:01)