- 野村佳代
- 出版/広告プロデュース〜企画・ライティングからデザイン・印刷まで 株式会社アスラン編集スタジオ 代表取締役
- ライター
文章にリズムを付ける方法(2)
パソコン時代のリズム感養成法
リズム感のある文章は非常に読みやすく、内容をすんなり理解してもらいやすいというメリットがあります。
では、この文章のリズム感を養うためには、どういうトレーニングが必要でしょうか?
私が文章を学んでいた頃に教わった代表的な方法は、「新聞のコラム欄を書き写す」というものでした。
当時はまだワープロも普及していない頃で、文章を書くといえば原稿用紙が必需品の時代。原稿用紙の使い方も同時に学べるのですから、効率のよい方法なのかもしれません。
小説のトレーニングにも名文を書き写すという方法がありますし、ジャンルは違いますが絵画の分野でも模写がトレーニングに用いられることがあります。
その意味で、よいお手本をマネするという方法は、古今東西、ジャンルを問わず最適な方法なのでしょう。
ただし、文章を原稿用紙に書き写すトレーニングには、注意点があります。目的が異なってしまうことがあるのです。
それは、文字を美しく書くことに集中してしまい、文章のリズムにまで気が回らなくなってしまうということです。
私もそうですが、特に文字を書くことが得意でない人に多いように思います。
これを回避するためには、「音読」という方法が有効です。
これなら、書き写すよりも時間が短縮できますし、声に出すこと、耳で聞くことでリズムを感じることができます。
繰り返していれば、自然とリズム感が養えるはずです。
また、自分で文章を書いたら、推敲する際にも音読してみてください。
リズムの悪さに気がつく箇所があるはずです。
これは非常に有効な手段で、私自身もよく行います。
試してみて損はありません。
次回は、「語彙力を養う方法」について紹介します。
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