- 倉田 友宏
- 倉田歯科医院 院長
- 長野県
- 歯科医師
-
0265-76-1610
対象:一般歯科・歯の治療
- 赤岩 経大
- (歯科医師)
- 赤岩 経大
- (歯科医師)
入れ歯などの歯科技工物で法的規制のない海外製品の使用が増えている問題で、7.4%の歯科医が国外の技工所に発注経験のあることが11日、厚生労働省研究班の調査で分かった。使われた製品の7割超を中国製が占めていた。
義歯類は、歯科医か歯科技工士しか作ることができず、原材料も制限されるが、海外製には規制がない。中国製冷凍ギョーザ中毒事件など、輸入品への不安の高まりを受け、厚労省が初めて使用実態を調査した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090411-00000112-jij-soci
私は腕のいい技工士さんにお願いしているため、発注したことはありませんし、これからも発注する気はありませんが、たしかにいろいろな所から
''『中国製の銀歯や入れ歯は安いですよ!』'
という情報は聞きますし、広告も入ってきます。
中国の技工所は、数百人単位の技工士が交代制で24時間稼働しているそうです。ですから、日本から技工物を出しても、国内で作るのとほとんど変わらない納期で作ることができます。
しかも技工料金は日本の1/2〜1/3です。それを考えると『試してみようかな?』って先生が増えているのもうなずけます。
しかし、安いからと言って海外に出してばかりですと、日本の技工所がどんどんツブれてしまいます。
ただでさえ日本の技工所は仕事を獲得するために安い技工料で行っているところが多く、経営が苦しい所が多いのですから。
目先の安さに飛びついて、日本の歯科技工を衰退させてしまうことは避けたいところですね。
こういったことが起こるのも元はといえば
厚労省の決めている歯科の保険点数が少なすぎる
ことが原因です。
医療費がどんどん増えていく中、歯科の医療報酬に関しては20年前とほとんど変わりません。
・・・というか下がっています。
材料費や人件費、技工料が上がっている中、全く上がらない(というか下がっている)保険点数。
新しい入れ歯を作るとヘタすりゃ赤字!!(冗談じゃなく本当です)
なんて現在の状況では、材料費を削るか技工料を削るくらいしかできませんからね。
歯科医の5人に1人は年収200万円以下のワーキングプアと言われる現在でも、『歯医者は儲けすぎ!』なんて勘違いをしている方がこのヤフーニュースのコメントを見ても大勢いますし、厚労省もこの程度の意識しかないのかもしれません。
内容を考えず、とりあえず医療費削減を目指している現在の状況では、近い将来(というか今でも?)国民はまともな医療を受けられなくなってしまうのではないかと心配しています。
千葉県松戸市 歯科 むつみデンタルクリニック
歯HOO!ブログ〜松戸市の歯医者さん〜
このコラムの執筆専門家
- 倉田 友宏
- (長野県 / 歯科医師)
- 倉田歯科医院 院長
長野県でインプラント治療を中心にお口の健康をサポート
虫歯・歯周病治療からインプラント、レーザー治療、メタルフリーの審美治療まで幅広い治療で患者様に多様な選択肢をご提供しています。2014年からは地元の長野県でお口の健康をサポート。健康な歯を長く使っていただくため、予防に力を入れています。
0265-76-1610
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