最近、昔流行った海外ドラマ『フレンズ』というラブコメを見直して大笑いしています。声をあげて大笑いするなんて久しぶりでとっても新鮮です。あなたはいつ声を出して笑いましたか。
実は私はあまりテレビのお笑いが好きではありません。昭和の漫才ブームのときは人並みに観ていた記憶がありますが、その後、話術ではなく、脱いだり、相手をいじって貶めたりする人たちが人気を博すようになるにつれ、お笑い番組はほとんど見なくなりました。
芸人でなくてもなぜか脱ぎたがる男の人っていますよね。見惚れるほど美しい肉体ならともかく、美しくもない一般人の身体を見て何が楽しいのか私にはさっぱり理解できません。というより、少なくとも私にとってはとても気色悪い不快なものでした。
また、話術にしても、しっかり練られたボケとつっこみというより、思いつきで一方的に恫喝するような人たちがなぜか「センスがある」とウケるようになり、これも私には何がおもしろいのかさっぱり理解できませんでした。むしろパワハラのように思えて非常に不愉快でした。
実際、そうした芸風の有名人がテニスをしている場面に遭遇したことがありますが、取り巻きのような若者をコート一面に球拾い&ご機嫌取り要員として10人程度はべらせ、自分だけコーチとずっと練習していて、その異様な光景に嫌悪感を抱きました。
どれだけ人気やお金があるのか知りませんが、「裸の王様」のような傲慢なさまは観ているほうが恥ずかしくなります。昨今の政治家にも共通しているように思えます。
でも、人気やお金、権力などがあっても謙虚で好感がもてる人もいます。その違いは何でしょうか。
私は自信のあるなしだと考えています。自信がないと、つい何かわかりやすい力をつけたくなりますが、残念ながら、いくら社会的権力や経済力をもったとしても、それで本当の自信がつくわけではありません。
自信がないときにイメージしやすい目標はいわゆるスペックのようなものが多いのですが、それは表面的な鎧であって、内面が充実しないかぎり、いくらスペックを集めてもむしろそのギャップや虚しさが大きくなって苦しくなると思います。
実際に、有名で裕福そうな俳優やタレント、アスリートなどがかなずしも幸せそうでないニュースをときどき目にしますよね。
人は心が満たされないと何かに依存しやすくなります。依存の対象はさまざまです。物質的なものもあれば、行為であることもあります。満たされないのでイライラしやすくなって、人に当たることも依存の一種と言えるでしょう。
ハラスメントをする人も満たされていない人です。自覚がない場合はそれだけ自己防衛が強いということなのでより深刻です。強がることで自分を守っているので、生命線のようなその壁はなかなか崩れませんし、無理に崩すのも危険です。
見栄っ張りな人、高圧的な人は、実はそれだけ自信のない弱い人だということです。一見すると力をもっているし自信満々そうなので怖いのですが、本当は表面的な力に頼るしかない気の毒な人で怖れるに足りません。
もし何らかの力をもつことを目指している方は、一度そのことが他人からの賞賛や他人への支配などを求めているのではないかと自問自答してみてください。もしそうだとすると、それは権力志向であり、将来ハラスメント加害者になりやすいということを知ったうえで、今後の自分の目指す方向を改めて考えてみましょう。
もしこういう人に被害にあっている場合は、まずは自分を守るために逃げましょう。逃げることは恥ずかしいことではありません。あなたが彼らの依存対象になる必要はないですし、彼らにどんなに尽くしても利用されるだけです。さっさと逃げましょう。
ひとりで逃げられないときは、適切な人に相談して。逃げるとは距離をとること、適切な人とは上司や上司の上司、人事、専門家のことです。
このコラムの執筆専門家
- 藤井 雅子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- メンタルエステ ココロの部屋
カウンセリングはココロのエステ
自分を好きになれない、自信がない、思ったことを上手に表現できない、人目が気になって仕方ない、不安やイライラで毎日が楽しくない、甘え下手・・でもどうしていいかわからない、そんな悩める女性たちを心から応援します。ぜひ一度ご相談ください。