- 石橋 大右
- 株式会社和上ホールディングス 代表取締役
- 大阪府
- 住宅設備コーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
2025年の大阪・関西万博の開催まで500日という節目を日を迎えました。
私や和上ホールディングスの地元である大阪は阪神とオリックスの優勝に沸いていますが、万博に対するニュースも多くなってきました。
この大阪・関西万博に限らず、万博は世界中の国々が自慢できるものを持ち寄って、それを見せ合いっこする場だと認識しています。それが新しいもの、次世代の主役になるかもしれないものであるほど注目度は高まり、それをお目当てに人が集まります。
毎回、万博にはさまざまなテーマが与えられるのですが、今回の大阪・関西万博では環境技術がかなり大きくクローズアップされています。次世代の巨大産業になることは間違いないので、特に主要国の間では覇権争いともいえるような勢いで環境技術の開発競争が繰り広げられています。当コラムではペロブスカイト太陽電池について取り上げたことがありますが、これも然りです。
そんな万博で注目したい、日本勢の環境技術をちょっと紹介したいと思います。どれも有望性は抜群、ぜひ万博で大きく注目を浴びて一気に普及拡大してほしいと思うものばかりです。
その前に、そもそも今回の大阪・関西万博は会場自体がカーボンニュートラルの達成を目指しています。その上、ごみ排出も実質ゼロを目指しているので、これも壮大な実験になると見ています。これが成功したら、今後大きなイベントではカーボンニュートラルやごみ排出ゼロが当たり前になり、それが他のイベントにも波及していくようになればと思うと、ワクワクします。
万博で注目したいのは、脱炭素系の技術です。1つめは、川崎重工が提案しているCO2捕獲システム。CO2、つまり二酸化炭素は温室効果ガスであるとして地球温暖化の元凶であると指摘されています。これだけが原因ではないと思っていますが、これについては議論の余地があるのでここでは割愛します。川崎重工のCO2捕獲システムは、世界の二酸化炭素排出の大部分を占めている工場や発電所に設置し、排出ガスから二酸化炭素を分離するものです。これが全世界の大量排出施設に設置されれば、数十%レベルで排出削減が達成できるとのことです。
二酸化炭素を分離したとして、それでは集めた二酸化炭素をどうするか?そこでもう1つの技術を紹介しましょう。2つめは、日立造船が開発したにサンタ簡素の資源利用技術です。二酸化炭素をメタンに転換して、エネルギーとして利用しようとする試みです。メタンガスはバイオ燃料の一種として知られていますが、日立造船の技術では二酸化炭素をメタンに化学合成ができるとしています。分離した二酸化炭素をメタンに転換、それをエネルギーとして利用するというのは、まさに現在世界的に技術開発競争が進んでいるGX(グリーントランスフォーメーション)です。
2025年には大阪に世界中から、こうしたGXの技術が集結します。もちろん日本勢以外も意欲的な提案をしてくると思われるので、どんなものが飛び出すかとても楽しみです。
このコラムの執筆専門家
- 石橋 大右
- (大阪府 / 住宅設備コーディネーター)
- 株式会社和上ホールディングス 代表取締役
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