あなたは不安を感じやすいですか。カウンセリングでは不安の強い方はとても多いです。
不安が強い方には共通点があります。
なんといっても想像力がたくましいです。それも悪いほうばかりに。「えー、そんなことまで考えちゃうの?」「それは不安になるよね」というかんじです。
考えることはいいことなのですが、問題は考える対象です。不安が強い方は、考える対象が問題なんです。
強い不安を感じるのは、意識が過去か未来、他人の気持ちなど自分ではコントロールできないことにこだわっているときではありませんか。
たとえば、「あんなこと言っちゃってどう思われたかな」「あんなこと言わなきゃよかった」「将来どうなるんだろう」「これからどうしたらいいんだろう」などなど。
反対に、今に集中しているときは不安を感じないですよね。
つまり、今に集中していれば不安を感じにくくなるということ、裏返せば、不安なときは今に意識を戻せば落ちつくということです。
でも実際は、不安になると、どんどんその不安な想像を膨らませてより不安になるという悪循環におちいってしまう人が多いのはないでしょうか。
この悪循環を断ち切るには、自分でネガティブで非現実的な想像に気づく→やめる→今に戻る練習を何度もくりかえす必要があります。
ここで問題なのは、不安の強い方は、100-0の極端な考え方や、すぐに結果を求める傾向があり、地道な努力を嫌がることが多いということなんですよね。
100-0思考は完ぺき主義でもあり、不安で自信がないとおっしゃるわりには相当頑固であることが多く、「どうしたらいいんでしょう」とアドバイスを求めるわりには、すぐに100点がとれそうにない取りくみにはあまり興味を示さず、現状維持にとどまってしまうことも珍しくありません。そんなとき、カウンセラーは根気よくつきあってくれる頼もしい存在になると思います。
不安は減らせます。でも、0にはできません(身を守るために適切な不安は必要です)。また、減らすために魔法のような方法は私が知るかぎりありません。いろいろな方法がありますが、どれも日々地道な練習や努力が必要で時間もかかります。
やり方はいろいろありますが、共通するのは「今に意識を戻すこと」。
今の身体のかんじを感じたり、今できることを考えたり、実際に身体を動かしたり、瞑想をしたり、五感を意識したりなど、いろいろ試してみて自分に合う方法をみつけましょう。いきなり正解をほしがらないのもまた練習です
このコラムの執筆専門家
- 藤井 雅子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- メンタルエステ ココロの部屋
カウンセリングはココロのエステ
自分を好きになれない、自信がない、思ったことを上手に表現できない、人目が気になって仕方ない、不安やイライラで毎日が楽しくない、甘え下手・・でもどうしていいかわからない、そんな悩める女性たちを心から応援します。ぜひ一度ご相談ください。