九州の伊勢神宮と呼ばれている「伊野天照皇大神宮」に参拝しました。
「日本書紀によると紀元前200年にお祭りになったと記される」とあります。
建物の配置も伊勢神宮を模して築造されたそうです。
伊勢神宮と同じく20年に一度「式年遷宮」を行なっているそうです。
伊勢では正宮は東西に二つの御敷地があり、
式年遷宮によって20年に一度交互に鎮座することです。
ここ伊野神社は雛壇上下に御敷地が配置されています。
建築様式は、伊勢神宮と同じ日本最古の様式である唯一神明造です。
伊勢神宮は板垣によりほぼ正宮の建物は見ることができません。
正殿も五重の垣根に囲まれており、板垣越に屋根の千木が見えるほどです。
しかし、ここは全てを間近で見ることができるのです。
参拝される方も非常に少なく、ゆっ〜くりと豊かな森に佇む鎮守杜を堪能できます。
私たち日本人は、人と自然が上手に共存しあいながら、
そういった土壌の上に、歴史や文化を作ってきたという長い長い営みがあるんだな〜と感じます。
日本中の神社・仏閣を参拝すると、一見厳しく見えながら、いつも自然の優しさや調和の心を感じます。
ここは、懐の深いなんとも気持ちの良い、何か優しいものに包まれた気分になりました。
さっ!次に移動します。
このコラムの執筆専門家
- 中村勝己
- (広島県 / 建築家)
- 中村勝己建築設計事務所
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