ここ数年、自己肯定感という言葉がちょっとしたブームになっています。平たく言えば「自信がない」ということですが、どうすればいいかと言うと、まずは「自分をよく知る」ことが基本です。
でも、なのか、だから、なのか、「自信がない」と言う方は、「よくわからない」とよく言います。
私たちはわからないと不安になります。ここで、不安の中身をわかろうとするかしないかが自信の分かれ道。
不安に向き合うと、自分が何を怖れているのかがわかり、そうすると何をすればいいのかという問題解決のための行動に意識が向いて、行動することによって自信がつくという好循環がうまれます。
一方、不安の中身をわからないままにしてしまうと、動きようもないので不安が増大し、動けない自分はダメだという自己否定の悪循環になってしまいます。
中身を知るのは怖いかもしれません。でも、怖いのはあなたの想像であって、客観的な状況はそんなに悲惨ではないことも多いです。実際、不安が強い人は最悪の最悪を考えて脅えていることが本当に多いんです。
自分をよく知るには、よくわからないことをあきらめずに考え続ける必要があります。これは多くの場合、経験値の問題なので、練習すればだんだんできるようになります。
ただ、自信のない方や不安の強い方は、ものごとを極端に考え、すぐに結果をほしがる傾向があるため、少しずつとかだんだんというプロセスに耐えられず、練習が続かないという難点があります。そして、続かないと「やっぱりダメだ」の悪循環に逆戻りしてしまうんですよね。
ここは頑張りどころです。「よくわからない」と思ったときは、自分を深く知る絶好のチャンスだと思って、ぜひ何が怖いんだろうと自問自答を重ねてみてください。
また、「モヤモヤする」というのは、たいていの場合、怒りを感じていることが多いので、「私は何に怒っているのか。その理由は?」などとモヤモヤの中身を探っていきましょう。
ポイントは言語化すること。漠然としていたことが言葉にすることで明確になっていき、考えも整理されていきます。
ひとりで難しい場合は、そんなときこそぜひカウンセリングを活用してください。誤解されている方もまだまだ多いですが、カウンセリングはとても深刻な悩みがなくても、お喋りの話し相手として使われている方もいるし、気軽に利用してもらえると嬉しいです。
「わからない」のはわかるチャンス、自分を知って自信を高める絶好の機会です。
このコラムの執筆専門家
- 藤井 雅子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- メンタルエステ ココロの部屋
カウンセリングはココロのエステ
自分を好きになれない、自信がない、思ったことを上手に表現できない、人目が気になって仕方ない、不安やイライラで毎日が楽しくない、甘え下手・・でもどうしていいかわからない、そんな悩める女性たちを心から応援します。ぜひ一度ご相談ください。