感情を操作する - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

敷浪 一哉
有限会社シキナミカズヤ建築研究所 
建築家
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感情を操作する

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建築のいろいろ スタイルの模索
先日UPした写真でわかると思いますが、岡本太郎美術館 へ行ってきました。

彼の作品が発するパワーを存分に浴びてきたわけなんですが、

ちいさな子供はやっぱり純粋で敏感なんですね。

息子が入口から元気よく中に入っていったのはいいんですが、最初の絵を見たとたんに後ろに仰け反ったまま固まってしまいました。この衝撃がこの先彼にどんな影響を与えるのか楽しみです。



このブログを長く読んでくださっている方は気付いてられるかもしれませんが、

僕自身の設計に対する考えかたが、ホドガヤの家 をきっかけに変化してきています。



僕は今まで「行動」にすごく意識をしていて、それを上手に操作してあげればよいと考えていました。

実際はやっぱり無理があるんですよ。行動を操作するのは。

自分自身だって想定してる通りの行動をしないのに、他人がしてくれるはずが無いんです。

だから、そういうことを設計主旨にしても、こじつけ感が否めないんです。



ホドガヤの家でも、最初はあの居間空間でどうやったら団欒してくれるのだろうか、ということを考えていたんですが、結果的に出来上がるのはもっとナイーブな働きかけなんです。

行動までは操作できないけれども、感情を促すことはできるだろう と。

「この場所は家族の団欒のためのスペースです」

ということは

「薄暗さの中にふんわりとした明るさをつくれば、そこに居座りたくなるんじゃないか」

ということになるんです。

同じことを言ってるんですが、そこで感じる感情に意識を変えたらずいぶん楽になりました。

以前友人に「シキナミ君は擬音語が多いね。」ということを言われたことがあります。

僕が擬音語を多用するのは、言葉では表現できない感覚とか感情を何とか理解しようとしてるんです。行動を音にすることで、その中にある感情を表現したがってたんだと思います。



それに気付いたら、今設計している住宅についても目の前がパァーっと明るくなってきました。



建築なんて主観の塊です。決断をするということは、主観が絶対にはいるわけですから。

だから、「誰と家づくりをするのか」はとても大事なのです。

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