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閲覧数順 2024年04月25日更新

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この連休のカウンセリングは新年1回目の方ばかりだったので、新年の抱負のような話題になることが多かったのですが、気になったのは、意欲的な発言の裏には、「今の自分じゃダメだから成長しなきゃ」が根底にあるのではと思われたことです。

 

カウンセリングのなかでもそうした話をして、ああだこうだといろいろな話をしながら自己理解を深めていくのですが、このテーマは時期的にもぴったりだと思うので、ここで共有したいと思います。

 

成長したいと願うことはすばらしいことだと思います。

 

ただ、その前提として、今の自分を受け入れていることがとっても大事です。なぜなら、それによって努力がラクに続くかどうか、結果的に成果にも大きな違いがでるからです。

 

これは、やる気が出ないときと同じ構造なのですが、やる気も成長欲求も、健全なのは、今ベストを尽くしている+心身に余裕があるとき自然に湧いてくるという状態です。

 

たとえば、スポーツでも音楽でも、1つずつ課題をこなして上達していきますよね。大事なのは目の前の課題をクリアしてから次に進むこと。「できた!」と嬉しくなると自然に次に進みたくなる、あなたにもそんな経験はありませんか。

 

「成長しなきゃ」「やる気を出さなきゃ」と焦っている人は、今の自分では足りないとダメ出しして自分にムチを打って咤激励していることが多いですが、共通して「今満足してしまうとダメになってしまう気がする」とおっしゃいます。

 

でも、先ほどの「できた!」の例は、今満足してごく自然に次に進んでいきますよね。

 

だから、今満足することを怖れる必要はないんです。大丈夫! むしろ、今はここまでできてるから次はこれ、というようにステップアップしていくようなイメージをもちましょう。努力は不足分をおぎなうためというより、プラスアルファで今あるものに積み上げて増やしていくかんじ。

 

今が足りないとなると、土台がないところに積み上げようとすることになってしまい、言ってみれば基礎工事ができてないところに高層ビルを建てようとしているようなもの。あるいは、初級の実力なのに、中上級の練習をするようなもので、練習もつらいし、だから続けるのもつらいし、当然結果も出にくく、さらに自分はダメだと自信をなくし・・の悪循環になりがちです

 

今がどんなに未熟でも、それが現実なんだから「今はこれでOK!」。そのうえでもっと何かしたければすればいいし、したくなければしなくてもまったく問題ありません。

 

だって、世界中の人が世界一を目指すなんて非現実的ですよね。実際に、へたくそでも楽しんでいる人もたくさんいますよね。それでいいのでは。

 

どんなものごとも、「~しなきゃ」と思うと義務になり、苦行になります。一方、「~したい」は自然に身体が動き、楽しめます。ストレスを減らすには、日常からできるだけ「~しなきゃ」を減らし、「~したい」を増やすこと。

 

成長は、どうしてもしなければならないことではありません。したければすればいい、まして無理をしてまですることではないです。

 

どうしても成長にとらわれてしまう場合は、上を目指す前に自分へのダメ出しをやめること。今の自分は足りないと否定しているかぎり、永遠に満足感が得られず、ずっと「成長しなきゃ」に苦しみます。

 

もう自分を罰するのはやめましょう。それは一種の自傷行為。それじゃあ育つものも育ちません。これからは、「今はこれでOK。これが今の実力」「私は今も充分がんばっててえらい!」「ヨシヨシ私」「きょうもお疲れさま」など、自分をやさしく育ててあげてください

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