日本人の貞操観念2 - 家事事件 - 専門家プロファイル

榎本 純子
神奈川県
行政書士

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閲覧数順 2017年02月18日更新

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日本人の貞操観念2

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夫婦関係改善のために 日本の家族のカタチ
さて、前回コラム「神」の存在 〜クリスチャンの貞操観念〜の続きです。

前回は、西洋文化の根底には常に「神」がいて、その「神」が生物としての本能である性欲を抑える一種の装置としての役割を果たし、社会秩序を保ってきた、というお話でした。

一方日本は、性欲を制限する装置として「神」ほど強いものは持っていなかった。
制限しないと社会秩序が乱れるほど性欲が強くなかったのではないか、というのが私の考え。

では、全く制限してこなかったのか。

最近の若い者は、という落書きが古代エジプトや古代ローマの遺跡から出てきた、という話を聞いて笑ったことがありますが、若いとも若くないともちょっと言いがたい年代に差し掛かっている私から見ても、私の両親世代と今は、明らかに貞操観念が違ってきているように感じます。

前々回のコラム浮気は文化?〜日本人の貞操観念で、旧刑法には姦通罪があった、ということを書きました。
じゃ明治の人たちはとても貞操観念が強かったのか、というと。
これは逆と考えるべきでしょうね。
法律で制限しなければならないほど、「姦通」は一般的だった、と。

明治政府の悲願は、国際社会=欧米諸国に「文化的な国家」と認めてもらい、不平等条約を平等とすることでした。
そのために、鹿鳴館を建ててダンスをしつつ、西洋から「法律」をじゃんじゃん輸入し、憲法を作り。
「文化的な国家」と認めてもらうためには、姦通が普通、じゃ困っちゃうわけですよね。

カタナ禁止、チョンマゲ禁止、カンツウ禁止ってとこじゃないでしょうか。

こう考えると。
一つの仮定が成り立つわけです。

その地方の風習や職業、いわゆる「家柄」と呼ばれていたものによっても当然違ってくるはずですが、私の両親世代(第二次大戦前後生まれ)や、その少し前(明治後半〜大正生まれ)の人達だけが、日本では例外的に貞操観念が強かったのではないか。

とすると。
今は、昔に戻っただけなのか。

そうではない、と思うのですね。

以下、続きます。
次回は、「恥」の概念〜日本人の貞操観念3〜