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ヨシダケイスケ
はたらくちからラボ 代表
東京都
キャリアコンサルタント

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対象:老後・セカンドライフ

稲垣 史朗
稲垣 史朗
(店舗インテリアデザイナー)
吉野 充巨
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月27日更新

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4000万円の家を購入するには8000万円必要!?

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保護者向け

私はファイナンシャルプランナーとして、住宅購入について相談を受けることがあります。


住宅は、人生で最も大きな買い物といっても良いでしょう。 

住宅購入のポイントは、購入の目的を明確にしておくことです。仮に35年ローンとなれば、人生100年時代だとしても、その3分の1の期間はローンを払い続けることになるのですから、後悔しないようしっかりと事前に考えておくことが大切だといえます。

 

特に、住宅の購入費用については、多くの人が関心を寄せるところです。

ところで、住宅の購入には、場合によっては額面の2倍の費用がかかることもあるって、知っていましたか?

 

たとえば、40歳で4,000万円の戸建てを25年ローン(金利2%、元利均等返済)で購入することを考えてみましょう。

かかる費用を考えますと、まず取得費用に200万円(取得価格の5%)、頭金に800万円(20%)が必要となり、住宅ローン返済額は4,320万円(月14.4万円×12ヵ月×25年)です。固定資産税を年40万円とすると、80歳まで所持するなら40年間で1,600万円になります。さらに、たいてい10年に1度は修繕が必要になりますので、1回あたり250万円が4回で、これを合わせれば7,920万円となります。

 

つまり、4,000万円の戸建てを購入すると、支払う費用は約2倍近くなります。

 

これが戸建てでなく分譲マンションであれば、修繕費用は抑えられます。しかし、管理費や駐車場代が加わりますので、これらを年36万円とすると、80歳まで所持するならば1,440万円となり、戸建てのときよりも費用は多くなります(8,360万円)。

 

もし家賃12万円の賃貸物件に同期間(40年間)住むのであれば、単純に月12万円×12ヵ月×40年で、5,760万円となりますので、40歳から80歳までに支払う額は、2,000万円位以上の差があることになります。

 

この2,000万円の捻出のために、家族での旅行やレジャーの回数を減らしたり、子どもの進学の選択肢を狭めたり、子どもが希望する海外留学や一人暮らしの機会を奪う必要が出てきてしまったりする可能性があるのであれば、それと引き換えにするほどの価値が住宅の購入にあるのかどうか、よく検討する必要があると言えます。

 

ローンを払い終わったとしても、住宅を所有している限り毎月5万円は払い続けなければなりません。なぜなら、年間40万円の固定資産税と年間25万円の修繕費用の積立は必要だからです。

 

もちろん、住宅を購入することで、自宅を所有しているという安心感が得られますし、ガーデニングのような趣味など、住宅を所有しなければ得られない満足感のような素晴らしい側面もたくさんありますから、どちらが良いと一概には言えません。

 

大切なことは、購入の際にはしっかりとメリットとデメリットを比較し、分譲マンションや一戸建てを購入する目的を明確にしておくことです。

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