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閲覧数順 2024年04月25日更新

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休職するとき、したとき何をどうするか

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  1. 心と体・医療健康
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梅雨らしいお天気が続いていますね。熱海の土石流被害のニュースはとても衝撃的でした。被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。熱海には子どもの頃からよく行っているので親しみがあり、個人的にもとてもショックです。

 

さて、私のカウンセラーとしての仕事は、EAP(従業員支援プログラム)から始まり、10数年経った今も続いていて、不調者へのカウンセリングとともに、休職者復職支援も大きな柱となっています。

 

当初は厚生労働省も企業もメンタルヘルスの問題に取りくみ始めたばかりで、制度ができていないところも多かったのですが、今は社会的にも認知が広がり、大企業は当然として、中小企業もかなり制度がととのってきているようです。

 

一方で、名の知れた組織でも、いまだに「えー、まだそんな対応なの?」とビックリするような時代錯誤的な対応しかしていないところもあるので、よく問題となることを簡単にまとめました。関係のある方はぜひ参考になさってください。

 

・医師から「休養を要す」などいわゆる休職の診断書が出たら、それはドクターストップなので、その時点から休んでかまわない。その場合、診断書を写真にとってメールで上司に送ればOK。上司からパワハラにあっていて連絡しにくいときは、人事に直接連絡してもCCに入れてもいい。

 

・休職中の窓口は一本化し、月1回程度、事務的な必要事項をできれば人事担当者が一方的にメールするのが原則。休職者に負担をかけないことが最優先なので、仕事を思い出してしまう上司を窓口にするのはできるだけ避けたい(実際、上司から連絡があって困るという相談は多い)。同様に、いつかかってくるかわからない電話、休職者に返事を求めることも控えるべき。

 

・休職の診断書は1カ月単位が多く、期限が近づいたら更新していく。適応障害やうつ病の場合、3~6カ月が一つの目安。就業規則をみて自分の休職期間を把握しておくことが超重要。

 

・退職、転職したい場合は、できるだけ休職期間を有効活用する。すぐに辞めるのは絶対に避けるべき。

 

・休職中は健康保険組合から傷病手当金が出るので無一文にはならないけれど、通院先で記入してもらうので通院は必須、手当も満額ではなく、1カ月遅れなので要注意。これらは休職直後に担当者から連絡があるはず。

 

・休職した人は、復職にむけてステップを踏んで生活を整えていく必要があり、できれば通院先の心理士か、組織内の健康保険スタッフ(保健師やカウンセラーなど)にサポートしてもらう。多くの場合、生活記録表を作成することを指導され、復職許可の材料とされる。

 

・回復してきて復職したいと思っても、本人の意思だけでは復職できない。まず、主治医から復職可の診断書をもらい、産業医面談・人事面談・上司面談などで許可がでて初めて復職日+復職プログラム(リハビリ)が決まる。(受け入れ先の事情によっては待機期間が数カ月生じることもある)

 

・復職しても、半年くらいは残業・休日出勤・出張はさせないのが原則。多くの場合、半年~1年は通院・服薬が継続しており、まだ本調子とは言えないため。

 

ざっと、思いつくのはこんなところでしょうか。とにかく、ご相談でいちばん多いのは、上司との関係で、ほとんどの場合、パワハラに抵触しているかんじです。そんな相手と休養中にまでやりとりなどしたくないのは当然なので、私は人事を連絡窓口にするようにアドバイスしています。(それで問題になったことはありません)


何かお役に立つことがあれば嬉しいです。もし個人的にサポートを受けたい方は、どうぞカウンセリングをお申込みください。企業のコンサルティングもお引き受けいたします。

 

お休みしていると、焦りを感じることが多いと思いますが、なるべくリラックスを心がけてゆったり過ごされますように。回復をお祈りしています。

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