「希少性」や「需要と供給」を考えよう

　こんばんわ

この季節はバスを待っている時間がもの凄く長く感じますが、鳩が集まって日向ぼっこしている姿を見てホンワカしました

　先日、男子学生さんから就職に関する相談を受けたのですが、過去に相談を受けた学生の方達も含め、「希少性」や「需要と供給」という考えを持つことが大切だと改めて感じます

　ちなみに私は、小学5年生の時に自転車で10Km近く走り回ったにも関わらず、「たまごっち」を買うことが出来ず、アンダーグラウンドで値段が高騰するのを見て、感覚的に「需要と供給」という概念を理解した様に思います

　先ず、シンプルに「男性と女性」という性別から考えてみると、現在のトレーナー業界において、「男性」と「女性」ではどちらが多いでしょうか？正式な人数は分かりませんが、日本のパーソナルトレーナーやS＆C、ATであれば、圧倒的に男性が多いと思います

　そして、周りのパーソナルスタジオやマイクロジム経営者の方とお逢いすると、よく話題に上がるのが「誰か良い女性トレーナーいませんか？」ということ

　その為、女性トレーナーは「需要＞供給」というのが現在の状態ですので、女性トレーナーは引く手数多な訳ですよね

  これがヨガやピラティスインストラクターなどになると、人数が逆転し、女性の方が多いと思います。実際、昨年、シカゴでPRI Pilatesを受講した時も、男性は4名くらいしかおらず、あとの20名くらいは女性

　その為、ピラティスが日本に入ってきた当初は、男性のピラティスインストラクターというだけで希少性が高く、一定の注目が集まった様にも思います。今はコメディカルを中心に男性もかなり増えていますが

　今度は学生で考えてみると、プロスポーツやオリンピックなどの現場で活動したいという男子学生が多い様に感じます

  そして、そういった現場の受け皿はどれくらいあるか？というと、かなり少ない訳ですよね。成りたい人は多いけれど、募集枠は少ない訳ですので、「需要＜供給」といった感じですね

　「需要＜供給」の状態において、自らが選ばれる為に何が大事かと言えば、その１つが「希少性」になる訳です

  例えば、以前も書かせて頂いた様に、学生さんが面接でアピールする事のほとんどは皆一緒です

　少年ジャンプが得意とする「努力」、「友情」、「勝利」ではありませんが、「気合」、「根性」、「努力」という定性的な三種の神器のアピールです

　その為、「Bさんも、Cさんも、Aさんと同じ様に「努力とやる気なら誰にも負けません！」とアピールしているけれど、Aさんが経営者だったら、誰を採用すれば良いと思う？」と質問をすると、押し黙ってしまいます

　学生時代に皆と同じ様に学び、皆と同じ様に遊び、皆と同じ様な経験をし、皆と同じ様なアピールをした所で、「需要＜供給」の状態において、自分が希望する活動の場を手に入れることは難しい訳です

　専門学校であれば２～３年、大学で４年という短い期間で、他の人と差別化出来るくらいの能力を身に付けることは難しいかもしれませんが、他の人と違った経験を積むことは可能ではないでしょうか？

　社会人になってからもそうですが、「皆と同じ」であれば、偽りの安心が手に入るかもしれませんが、皆と同じということに価値はほとんどありません。この様に書くと、勘違いしたアウトローを生み出してしまう恐れがあるので、念のために書いておきますが、社会人としての礼儀作法や社会性を身に付けることは大前提ですのであしからず

　人よりも良い獲物をたくさん得たいのであれば、皆で集まって日向ぼっこをする鳩よりも、リスクをとって冷たい海に飛び込むファーストペンギンになろうね！という所でしょうか

としお

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