「木彫りの熊」を創るトレーナーになっていないか？

　こんばんわ

昨日は全国より30名近いが方がご参加くださり、皆でトレーナーに必要なリーダーシップ＆マネジメント＆マーケティングについて学んでいきました！

　話は少し変わりますが、実家の祖父と祖母の部屋には「熊の木彫り人形」が置いてありました

11月に札幌出張に行った時、新千歳空港にも「熊の木彫り人形」が置いてあり、一緒に行ったTaka様と「まだあるんやね～」と

　「木彫りの熊」と今日ディズニーランドでバカ売れしているであろう、ミッキーやミニーちゃんのお人形

製作するのにどちらが技術力がいるでしょうか？

　私の勝手なイメージとしては、「木彫りの熊」は職人さんが高度な技術を駆使して、精魂込めて手作業で彫っているイメージ

 そして、ミッキーやミニーは機械で大量生産されているのではないでしょうか？

　それでは、自分がお土産やプレゼントして購入をする際、「木彫りの熊」と「ミッキーやミニーちゃんの人形」では、どちらを選択しますか？

 木彫りの熊を馬鹿にしている訳ではありませんが、おそらく98%の方は、ミッキーやミニーちゃん人形だと思います

　それに対して、木彫りの熊を創っている職人さんが、こっちの方が圧倒的に技術力が高いのに、なんでこの良さが分からないんだ‼こっちは数十年かけて技術を磨き、1つ1つ手作業で心をこめて創っているんだぞ！と激怒プンプン丸だったとしたら、あなたは何と思いますか？

　我々トレーナーや治療家、医療従事者も同じ様な状態になってはいないでしょうか？

日ごろ、全国の方からご相談やご質問のメッセージを頂いたりしますが、上記の様な内容に関するものを多く目にします

　いつも書かせて頂いている様に、お客様の立場で考えれば、お客様は「専門技術や知識」を求めている訳ではありませんし、専門技術や知識というのは、「価値」を生み出す為の「手段」であって「目的」ではありません

　また、「インプット」と「アウトプット」が大切という言葉がありますが、インプットした専門知識や技術をそのままアウトプットすることが大切なんではなく、インプットした専門技術や知識を基に、「お客様が求める価値」を創り出して、その価値をアウトプットすることが大切なんです

　更に言えば、「価値」というのは、「人」によって感じ方は様々ですし、「時代」によって変化をするだけでなく、「TPO」によっても変化をします

  例えば、僕の様にアルコールを飲まない人間からすれば、「100年物のビンテージワイン」より「100%ブドウジュース」の方に価値を感じますし、昔は「時計」を「ファッション」として付けていましたが、最近は「心拍測定などの為のウェアラブル端末」として付けています

　また、今夜の神楽坂も多くの人で賑わっていますが、今日の様なクリスマスイブのディナー飲食店に求める価値と、時間がない時に飲食店に求める価値とでは大きく異なりますよね？

　その為、どの様なお客様が、どの様な場面で、どの様な価値を求めているのか？を考え、その価値を叶える為に、高めた専門技術や知識をどの様に生かすことが出来るか？を考えることが大切です

　年末の忙しい時期にも関わらず、セミナーにご参加くださり、誠にありがとうございました

昨日の内容が何か少しでもお役に立てば幸いです

としお