あなたは罪悪感を覚えることがありますか。
私はかつて何かにつけて感じていました。でも、今はほとんど感じません。なぜなら、冷静に考えて、誰かに罪悪を感じるほどの悪いことはしていないと思うから。
じゃあ、過去は極悪非道だったのかと言えば、そんなことはなく、むしろ優等生的ないい子だったと思います。いわゆるスペック的には今よりずっと優秀だったと思います。
それなのに、なぜ罪悪感を持ち続けていたのか。
おそらく、私はずっと母の期待に応えられていないことを罪悪だと感じていたのだと思います。
幼少の頃から、東大の前を通るたびに「あなたは将来ここに入るのよ」と言われ、中高一貫の進学校に行ったものの、東大どころか浪人して私大にしか入れず、また、「根性がない」「怠け者」「素直じゃない」などとダメ出しをされ続け、ほめられたことがありませんでした。それゆえ、「私は根性がない怠け者だから何をやってもあと一歩」と思いこみ、100点をとれない自分は価値がないと自己嫌悪や罪悪感を感じていたのでした。
大人になって、経済的に自立し、念願の一人暮らしをするようになって、少しずつ「親の期待に応えなくても犯罪じゃないし迷惑もかけてないし」と冷静に考えられるようになり、どんどん自由になりました。
あなたもよく自分に問いかけてみてください。「私は誰に対して何を悪いと思っているのだろうか」と。それって、犯罪レベルのこと? 実際誰かに実害が生じている? そして、今、目の前で困っていることは何?
最後に質問。罪悪感を言い訳にして、見ないようにしているあなたの問題は何ですか。
罪悪感や自己嫌悪は、現実の問題から目を背けるための絶好の口実です。現実に向き合えば、自然に罪悪感は消えていきます。罪悪感からは何も生まれません。現実を見て、あなた自身の問題を解決しましょう。
このコラムの執筆専門家
- 藤井 雅子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- メンタルエステ ココロの部屋
カウンセリングはココロのエステ
自分を好きになれない、自信がない、思ったことを上手に表現できない、人目が気になって仕方ない、不安やイライラで毎日が楽しくない、甘え下手・・でもどうしていいかわからない、そんな悩める女性たちを心から応援します。ぜひ一度ご相談ください。