前回、素直とバカ正直は違う、素直になるとはわがままになることではない、媚びる(大げさにはしゃいだりするなど)ことでもないとお伝えしました。さらに、相手に全面的に従うことでもないとつけ足します。
じゃあ、素直って具体的にどういうこと?
まず大前提として、ものごとをできるだけ偏見なくありのまま受け入れられることが必要です。
ネガティブな感情がでやすい人は、無意識にネガティブな受けとめ方をしています。
たとえば、目の前で電車のドアが閉まったとき、「ああ、なんてついてないんだろう。きょうは何かよくないことが起きるのでは。そういえば・・」とくよくよ引きずってしまうなんてことがありませんか。
でも、客観的事実としては、「目の前でドアが閉まった」ということだけ。それ以外は自分で勝手に意味づけして、自分で勝手に不安になっているのです。
これが素直な人なら、「あー、残念。惜しかったなあ」くらいで、すぐに気分を切り替えられます。
小さなことですが、こういうことが日々重なっていけば、どれほどに違いになるか想像できますよね。
受けとめ方というのは、自覚の有無に関係なく、自分でつくっているもの。つまり、自分で変えられるもの。練習すれば誰でも変えていけます。
ポイントは、練習が必要だということ。大人になって年をとれば、自動的にできるようになるものではありません。お年寄りでも、穏やかな人からひねくれた人までさまざまなのがその証拠。
じゃあ、どうやってネガティブな受けとめを減らす練習をすればいいかというと、ものごとを客観的事実+自分の解釈・想像にいちいち区別してみること。
素直じゃない人は、たいてい事実と自分の解釈がごちゃまぜになっています。まずはここをしっかり分けること。これをするだけで、自分の思いこみを手放せるようになって、かなりラクになると思います。(続く)
このコラムの執筆専門家
- 藤井 雅子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- メンタルエステ ココロの部屋
カウンセリングはココロのエステ
自分を好きになれない、自信がない、思ったことを上手に表現できない、人目が気になって仕方ない、不安やイライラで毎日が楽しくない、甘え下手・・でもどうしていいかわからない、そんな悩める女性たちを心から応援します。ぜひ一度ご相談ください。