建築のエイジング - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

村上 治彦
一級建築士事務所 村上建築設計室 代表
東京都
建築家
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建築のエイジング

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建築豆知識
人間の世界では「アンチエイジング」がもてはやされています。不老不死、いつまでも若くありたいという願いは、大昔からの永遠のテーマなのですね。

建築の世界ではどうでしょう。
建築においても「不老不死」、つまり、
出来立ての状態が続くわけではありません。
人間が日々お肌のお手入れをするように、
建築にも手入れが必要です。
木造住宅で考えるなら、
土台や柱など腐食が無いかどうか
定期的にチェックしたり、
地震に備えて耐震補強をしたり。
屋根や外壁の劣化に伴い補修することもありますね。
建築にもアンチエイジングの努力は不可欠です。

その一方で、
建築には「エイジング」という視点があります。
おもに、外装材の長年の変化によって
景観が向上するという意味合いです。
古くからの美しい街並みを思い浮かべると
わかりやすいですね。
建物が風景にしっくりと馴染み、調和しています。

石や木、レンガなど昔ながらの素材は
エイジングの効果が大きい素材です。
苔むした石や、黒光りした木、所々風化したレンガなど、
時間の重みを感じさせます。

もちろん私達も、エイジングする住宅を目指しています。
出来上がったときが1番美しいのではなく、
家族の生活と共に、だんだんと街並みにしっくりと馴染むように。
都市部では、防火の観点から制限される外装材ですが、
なるべく「美しく年を重ねる」ことができるものを選びたいと思っています。

(写真は東京・谷中でみつけた風景です。)