効果的な異議申立の秘訣! 実例編 - 民事事件 - 専門家プロファイル

ジコナビ代表 前田修児
行政書士事務所・交通事故ナビ ジコナビ代表
大阪府
行政書士

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対象:民事家事・生活トラブル

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閲覧数順 2017年03月25日更新

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効果的な異議申立の秘訣! 実例編

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どうしてこんなに軽い後遺障害等級になるの? 異議申立を効果的に行う秘訣について

(6)過去に相談に来られた方でこういう被害者がおられました。



膝の怪我で後遺障害等級14級がすでに決まっていた女性の方で、示談金額の算出を相談しにこられた人がいました。
念の為、後遺障害診断書のコピーも持って来て頂いたのですが、その女性の傷病の内容が診断書に正しく反映されていないと言う事に気づきました。

そこで私は,賠償金額の話を進める前に,後遺障害等級の見直しこそが大切であることを説明しました。そして,適切な検査を実施することにより,等級が見直される可能性があることを説明しました。

ところが,この方は既に何度も異議申立を行っていた言ってきました。一瞬おどろきましたが,異議申立の書面を拝見して納得がいきました。いずれも,闇雲に不服を訴えただけの文章だったのです。

私は,それでは現在の保険制度のもとでは,よい結果が得られないことを説明しました。

その結果,お引き受けすることになりました。

膝の後遺症は何度も経験しているので,検査手配はスムーズに進められ,スケジュール通りに検査結果を集めていきました。もちろん,医師や医療機関の協力が欠かせないため多少の期間は要するのですが,それでも闇雲に検査を依頼したわけではないため,順調に進めることができました。

検査結果や医師の所見が得られたことで,異議申立の実行に入りました。認定基準を意識して,医師の所見がどのようにして得られ,それらがどのようなことを意味するのかを文章にまとめ,MRIやレントゲン画像のひとつひとつに証拠説明書を書き添えて,異議申立の手続を実施しました。

多くの交通事故被害者は,ここで間違いを犯します。日常生活や仕事の支障を延々と説明する間違いです。ここでは,闇雲に文章を書くだけではだめなのです。等級認定機関が注目する点は何であるのか,何が評価の対象になるのかをしっかりとわきまえて文章にする必要があるのです。多くの交通事故被害者は,ここがわからないまま,ただ闇雲に困り事を書き並べてしまうのです。このような異議申立では,時間を無駄にしてしまいます。

審査結果を待つ間,ご本人はあれこれ考え不安になり,何度も私に連絡をされました。その都度,私は大丈夫大丈夫と励ましたものです。

後日,異議申立の結果が返り,無事に目標とした12級が認定されました。要した期間は,最初の相談から4ヶ月でした。一見すると4ヶ月は長く感じるかも知れませんが,実際にはあっという間の期間でした。まず,最後の2ヶ月は,審査をまつための時間なので避けることはできません。ここでご本人は不安なときを過ごしたのですが,これは闇雲な異議申立でも同じことです。避けて通ることはできません。つぎに,申請までの2ヶ月は,必要な検査をこなす期間です。順調に進める内に,あっという間に過ぎてしまう時間です。闇雲な異議申立で,前進できずに2ヶ月を過ごすことを思えば,実りある+2ヶ月であったと,ご本人も言っておられましたしし,私もそう思いました。

闇雲な異議申立で時間をムダにされるのを,黙って見過ごすことはできません。私が今このような仕事をしているのも,自身の交通事故がきっかけです。あの時は,不安ながらもがむしゃらに頑張りました。しかし,見当違いも甚だしいムダな努力が多かったことは事実です。特に,私は法学部に学生であり,そこそこ知識もありましたし,教授や弁護士からふんだんにアドバイスをもらっていたので,法律面で的はずれなことは少なかったものです。しかし,医療面でつまづき,行き詰まっていました。

交通事故の解決で,時間を無駄にしないためにも,法律だけでなく,医療の面でも無駄なくすすめて欲しいと思いますし,そのサポートを実践していきたいと思います。

ジコナビ(行政書士事務所・交通事故ナビ)
行政書士前田修児
ジコナビ.jp