2016年 2月12日 株価急落、日経平均・各国株価指数・国債利回り・商品先物価格騰落率 - 投資相談全般 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
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2016年 2月12日 株価急落、日経平均・各国株価指数・国債利回り・商品先物価格騰落率

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■2016年2月第二週のマーケット情報
今週は津波のような株価の暴落で、日本株は世界でも有数の下落を示しています。また、円もし1週間で4.55円も上昇し12日の三菱東京UFJ銀行提示の為替レートは112.44円の円高でした。

下図は過去1年(15年2月13日~16年2月12日)の日経225(黄色)、ダウ・ジョーンズ平均(ブルー)と円の対ドル相場(紫色)です。特徴的なのは、円の推移に比し、日経平均の落ち込みの激しさです。ドル円相場は年間の高値125.49円に対し2月12日は112.44円ですので、13.05%の円高ですが、日経平均は高値20,809.42円から15,973,84円に28.14%下落しています。特に直近高値12月1日の20,012.40円から2ヶ月強で25.28%下落しています。

一方ニューヨークダウの安値は8月25日に付けた15,666,44ドルよりも1.96%高い水準にとどまっています。高値の5月19日18,285.74㌦からでも12.64%の下落です。日本の下げ方は2倍以上です。
金融政策は本来の改革にはなりません。カンフル注射が聴いても本体の経済が強くなることは無く、時間を稼いでいる間に、阿部さんが政策である第3の矢の、痛みが生じる社会保障改革、経済改革を先延ばしにしてしまった付が一気に顕在化したものと考えています。

160212日経225ダウジョーンズ平均・円ドルレート

とはいえ、これだけの株価の下げは行きすぎです、もし、円相場と日経平均がリンクする状況であれば、円ドルレートが112.30円であった2014年10月31日の日経平均16,413.76円近辺まで戻しそうです。
今週金曜日の各国の状況は、後述します通り、ヨーロッパ、北・中南米のほとんどの指数は反発しています。春節明けの上海市場の動きが堅調(1週間のブランクを加味)であれば、一旦下落は止まるのではないかと考えています。
2015年2月13日に対し2月12日の日経平均は年間-16.83%の下げはTOPIXのリスク・リターンから推測できる、1標準偏差での最大の下げ幅約13.0%を超えています。但し、最悪とされる2標準偏差での予想最大損失下げ幅は約-30%程度ですので、まだ下げ幅は残しています。

■世界株価の概要
1月の大きな下落後、2月第2週も先進国株価の下落が続いています。日本の株価は危機的な下げになりました。
世界を幅広くカバーしている、MSCIオールワールド・インデックスは%の-2.59%と3週連続の下落です。
先進国株価を代表するMSCIワールドインデックスは-2.46%の続落で、新興国を代表するMSCIエマージング指数も-3.84%で続落しました。

地域では、震源地である中国が春節で市場が開いていませんが、日本の落下が激しく、アジア太平洋指数は-6.20%と急落しています。
ヨーロッパの代表的指数STOXX600も3週続いての-4.14%下落しています。
産油国が集まる中東・アフリカを代表するブルンバーグGCC 200指数も-3.21% の下落です。
今週は株を保有している一般投資家は実の置き場がないほどの全面的な下げでした。。

・米国概況
米国株も下げてはいますが、日本に比べれば小幅で、ニューヨーク工業株30種平均(ニューヨークダウ)は-1.43%の続落、IT企業が多いナスダック総合指数はダウに比べ小幅な-0.59%の下落、S&P500指数も小幅な-0.81%の続落です。

シカゴのVIX(恐怖)指数は前週末の23.38㌽から今週末は昨秋に続き25.4㌽に上昇しました。

・日本概況
日本株は先進国中最大の下げを演じています。黒田総裁のマイナス金利の発表で、金融界の業績悪化が予測されるなどから一気に下げて日経平均は15,000円を割っています。
このため、日経225は-11.10%の続落、市場別ではTOPIXが-12.61%、ジャスダック指数も-10.32%、マザーズ
-15.59%と大きく下げています。不動産投資では金利が下がることはベターな状況なのですが株価につられ、東証リート指数は-7.17%も下落しています。日本の主要株価指数は3市場ともに二桁の下げを演じてしまいました、

・中国概況
2016年は2月7日(大晦日)の日曜から13日土曜までの7連休です。このため、中国市場はお休みでした。休み明けの市場で、下落幅が5.2~6.82%程度でしたら、アジアの市場に連動した動きとお考えください。
但し、先週報告しているように春節前のお化粧行為があれば、その分が載ります。
世界に開かれ機関投資家も取引している、香港市場のハンセン指数は-5.02%の続落、ハンセンH株指数(中国本土株)指数も-6.82%の続々落です。

■先進国株価指数
●捉えている全ての指数が下落しました。

160212先進国株価指数週間騰落率

  観てお分かりの通り日本株が突出して下げています。4指数全てが10%を超える急落です。
日本株に次ぐ下げの大きな指数は、ポルトガルのPSI全株指数で-7.21%、次いでノルウェーのOSE全株価指数の-6.89%の下落、そしてスペインのIBEX35が-6.81%の下落です。

■新興国・フロンティア国の株価指数騰落率
●新興国の殆どは続落、フロンティア国の株価指数の一部は反発・上昇しています。

160212新興国及びフロンティア国株価指数週間騰落率

新興国は南米チリ、コロンビアを除きすべて下落、フロンティア国はまちまちでした。
上昇1位はナイジェリアの全株指数で5.05%の上昇、2位はコロンビアのCOLCAPで1.16%の上昇、3位はチリのサンチャゴIPSAで0.3%上昇です。

下落した1位はギリシャのアテネ総合指数で、-9.84%の下落、2位はインドのムンバイSENSEX30で-6.62%の下落、3位はチェコのプラハPX指数で-6.51%です。

1位同士の乖離は14.89㌽です。

■主要長期国債利回り変化
今週の長期国債利回りは黒田総裁のマイナス金利発表の混乱が収まってきています。
日本の10年国債の金利は0.08%に上昇しています。変化率は300%に達します。

160212主要長期国債利回り週間変化

欧米の主要国債の金利は低下しました。米国債の利回りは1.755%まで低下し、ドイツ10年国債も0.258%に下がりました。
一方、欧州の中でもフランス、イタリア、スペインなど南欧諸国の金利は上昇しています。

■主要商品先物価格及び商品指数
〇貴金属は上昇 原油は下がりました、

160212主要商品先物価格及び商品指数週間騰落率

・ニューヨークの金先物価格は7.02%の上昇で1,200ドルを回復しました。
銀も6.92%の上昇、プラチナは6.13%上昇しています。
・非鉄金属ではロンドンの銅価格が低下しています。
・原油は3原油とも値下りしています。NYのWTIは-4.69%下がり、ドバイスポット原油は-10.23%の下落です。
NYの天然ガスも-4.70%の続落です。
・穀物はトウモロコシが続落、小麦は値上がりしました。
・CRB指数、日経商品17種指数はいずれも下落しています。

文責
FP学会会員
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨
ファイナンシャルプランニングと投資助言で人生設計から資産形成までサポートする保険や投資信託等金融商品を販売しないフィーオンリーのアメリカ型ファイナンシャル・プランナー≒独立系顧問料制アドバイザー。
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