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日本の教育? - "Whatever"

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外国から見た日本

みなさん、2015年はどんな年でしたか?

日本の教育を見てきた私にとって、2015年はこんな年でした。

残念ながら。


“Whatever.”

 「どうでもいいよ。」(興ざめして関心がない)


“Whatever.”

これです。

 


“How best to help them thrive”


Scientific American Mind の最新号の表紙あった言葉です。

「その子達が最良の形で個性・能力を開花するのを助けること」


日本語にすると、えらく長々と説明が必要な内容です。


”Linguistic relativity” という心理学上の定義を思い出しました。

思考能力は、母国語で表現できる範囲に限られるという意味です。


“How best to help them thrive” 「個々の子どもの能力が一番いい形で伸びるよう助けるのが教育」

という概念は、日本語にはないのかも。


ただ画一的に同じことを何年も何年も繰り返している教育。

気分が悪くなるほど長い間続いてますよね。

しかも変わる気配もありません。


本当に個々の子どもたちの能力が大きく花開くことが目的であれば

本当に個々の能力が Thrive (伸びて成功する)するよう助けることが教育の目的ならば

今のような意味のない暗記勉強など強いてないはずだと思います。


小さな時から英語の考え方を教え、素晴らしい才能を見せかかった生徒たちも

いわゆる「受験勉強」に巻き込まれ、折角自分の人生を生きるために持って生まれた才能を

完全に押しつぶしながら、いわゆる暗記詰め込み受験生になりました。


その先に待っているものは。

疲れ果てた大学生。

「受験勉強に疲れてそのあと勉強する意欲がなくなりました。」とのことです。

なんて勿体ない!


今日もオフィスの前にある進学塾にたくさんの高校生が吸い込まれて行きます。

脳から才能を吸い出されて出てくるんでしょうね。


“How best to help Japanese children thrive”

これが私の理念でしたけどね。


“Whatever.”



アメリカ・New Jersey州の教育長の勇気


New York Times の記事です。

“The school district, he said, was facing a crisis. Its students were overburdened and stressed out, juggling too much work and too many demands.”

「この学区は危機に瀕しています。 生徒たちは膨大な量の勉強と良い成績を取りらなければいけないという要求で押しつぶされ、大きなストレスを感じています。」


学区全体の親に出した手紙の一部です。

New Jersey, Princeton にあるこの教育学区は多くの生徒を有名大学に送り込むことで親の評判を呼んでいるところです。


教育長は更に、

「学問的発達だけを唯一の基準にするのではなく、子供の全体的成長を助ける教育に戻すべき。」「社会的、情緒的発達」「深く考え遠い将来においても役に立つ学習方法」を大切にすべきである。」

とも強調しています。


素晴らしい提案だと思います。

このような提案を出来る教育長が存在するアメリカは、これからも社会を担う圧倒的な能力を輩出していくことだと思います。


それと比べて、日本は:

日経新聞(12月21日)の記事です。

「日本の高校教員が生徒に身につけさせたい能力はまず『受験学力』」

このポイントは2014年よりも2015年にかけて増加しています。

それに引き換え

「『他者とともにより良い社会を創っていく力』を育むことが大切」と答えた教員は大幅に低下したそうです。


日本の社会に目をやるとその結果がありありと存在していますね。

他者なんてどうでもいい。

社会はそこにあるもの、自分は関係ない。

内向きで自分のことしか、いや、自分のことすら理解できていない日本人がいっぱいいるような気がします。


社会は教育を写す鏡とは正にこのことだと感じます。



Princeton ,New Jersey の親たちも立ち上がりました。

”A button produced in support of the "Take Back Childhood" movement started by Ms. Foley, a local parent who has come to see the district’s high-pressure atmosphere as antithetical to learning.”

 

「『子供時代を取り戻そう』運動が親から始まりました。 学力偏重の大きなプレッシャーは、子供が自然に持つ学習する力を阻害するものであり、倫理に反するという運動です。 バッジも作り頑張っています。」


日本の子供も本当にかわいそうですね。

「子供時代」なんてないですね。

塾・テスト・塾・テスト・塾・テスト・塾・塾・塾・塾・塾・・・・・


そして子供から「子供時代」を奪っているのは誰でもない「親」だと思います。

日本の教育制度が悪いというより、それを精一杯応援し、子供の「本当の子供時代」を奪っているのは「親」だと思います。


立ち上がるべきは「親」なのに、この制度に反対して行動するべきは「親」なのに、一生懸命従おうとしているようです。

不思議ですねぇ。

なぜなんでしょうね。


親たちも「子供時代」がなかったのかも知れません。

だから「子供時代」の意味を知らないのかも知れません。


それが今の日本社会だと考えると全てつじつまが合いそうです。

   

Whatever.


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