転職とは何か！？

転職支援人事から見た転職 2008-10-03 23:58

仕事を求める個人の視点でみると、
『転職』は、キャリアを転換できるチャンスであり
自分のキャリアの新しい可能性を求めるチャンスになりますね。

では、採用する企業にとって転職して来られる方々を
受け入れることは、『中途採用』での受け入れということになります。

しかし、新卒採用で社員を受け入れ、
終身雇用して企業組織を維持するという
人材マネジメント手法を長くとってきた日本では
これだけ、『転職』の文字が雑誌や広告を
にぎわしている現在でも、中途採用での
人材の流動化はまだまだ数％にとどまっているのが現状で
実はここ何年もその数値はあがっていないのです。

新卒採用の時と同じように
いろんな会社が門戸を開いているわけではなく
日系の大企業ではほんの一部の職種や部署でしか
中途採用は行われないというのが現状です。

ですから、『転職』を考えるときには
新卒採用の時とは、まったく違う採用環境の中で
勝負していくということを皆さん心にとめていただければと思います。

採用の厳しさのお話を一つ。
中途採用では、書類選考が通過する確立は人材紹介会社を通しても
１〜２割程度が平均で、面接はもっと厳しく絞り込まれます。

新卒採用の書類選考や面接に比べ、通過率ぐっと下がる現実に
大抵の求職者の方は驚かれますが、
こういうふうに考えると分かりやすいかもしれません。

新卒採用は、リーグ戦
中途採用は、トーナメント戦

要するに、新卒採用は、仕事経験のない人を潜在能力（ポテンシャル）
ある程度の仕事成果に結びつきそうなコンピテンシーでチェックし、
あとは人物面・メンタル面の安定性、企業風土との相性程度
でざっくり見ていきます。
そして、採用人数にもよりますが、母集団に対してベスト16
少数精鋭採用であれば、ベスト8もしくはベスト4に残れば内定は出ます。

しかし、中途採用では、既存の部門の1名の空きのための採用が多いのです。
ですから、採用のトーナメント戦で”優勝”しなければ内定は出ません。
2位以下はすべて一緒で意味がないのです。
どんな試合の顔ぶれだったとしても最後の一人に勝ち残るのは大変です。
ですから、最後は会社の規模や知名度と関係なく厳しい戦いになります。
”優勝”あるのみです。

自分のキャリアを考えて、いざ『転職』活動をする時は、
『転職』がどういうものなのか、しっかり見極めていきましょう！

※このコーナーでは、以外と知らない『転職』のいろいろを
お伝えしたいと思います！