ベンチマークとの比較と対応例、海外インデックスETFの変更 - 投資相談全般 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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閲覧数順 2024年04月25日更新

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ベンチマークとの比較と対応例、海外インデックスETFの変更

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資産運用の原則 資産配分(アセットアロケーション)

々回のコラムで海外市場のインデックスとの比較と、対応について述べました。

ETFの多くは指数に連動するものが多いのですが、上場している取引所と購入する投資家の居住地によって、為替の変動に大きな影響を受けます。例えば、米国の取引所に上場している欧州国株式のインデックス(MSCI英国等)に連動するETFを日本の投資家が購入するケースでは、米ドルとポンドの為替変動の影響を受け、且つ、米国の投資家の英国株への評価が反映された価格を米ドルで購入しますから、日本の投資家は米ドルと日本円の為替の影響も受けます。

ただし、元々各国の通貨のレートは現地通貨⇔米ドル⇔日本円として米ドルを介して決定されているのですが、それでも円とユーロ、円とボンドの決済もあり、できれば各国の取引所のインデックスに連動するETFを当該市場で購入することで、その市場の株価動向の把握に役立つと考えています。

下図は円と各国通貨のレートの年間推移です。

150415円ドルユーロポンド

円とドルレート(紫色)は際立って円安になっています。一方、円とポンドでは10月以降横ばい現時点で5%円安なっています。ところが、円ユーロでは7%程度円高になっています。この関係から、もし、年初10ユーロの株価のEU圏の欧州株の価格はユーロでは全く変化が無くても、米国市場に上場している銘柄は約17%ドル表示で低下します。
これが新興国各国で発生していることです。

円と香港ドル(黄色)、スイスフラン(ブルー)、豪ドルの騰落変化です。香港ドル豪ドルはユーロと同じく、ドルとの関係ではドル高になっています。スイスはECBの金融緩和発表時にユーロの上限価格購入を止めたショックのため、一気にスイスフラン高になりました。その後は年初程度に下がってきています。

150415円豪ドル香港ドルスイスフラン

これらが米国市場に上場している各国の株価に対するMSCIインデックスに連動するETFがSP500に負けてしまう原因です。日本の投資家にとっては、その低下分を円安が補っていますが、当該国の株価の騰落が分かり難い要因となります。

この為替の影響を避けるため 欧州に関しては、米国市場で購入したMSCI当該国のETFを売却して、各市場で当該市場の指数連動ETFに入れ替えを致しました。
下表はその銘柄の入替表です。ティッカーがEで始まるものが前述のETFです。

15041お個別銘柄入れ替え表

その他に、ノルウェー、台湾、フィリピン、インドネシア、タイ、シンガポール、インド、トルコ、メキシコ、カナダを保有しているのですが、対象市場で個別株式を購入する予定が無い為、米国市場で購入した銘柄の保有を継続しています。ただし、メキシコとカナダの大企業は米国にもダブル上場している企業が多いので、選ぶのであれば米国市場での購入をお勧めします。

このように、現在では日本に居ながら世界の市場にアクセスすることが出来ます。日本株だけでなく、各国の企業に投資することで、国際分散投資戦略がより良いものとなるのではと考えています。

上記資料はマイクロソフトMoney Plus Sunset Deluxeで作成したものです。
無償版のためサポートは受けられず、ソフト等の更新もありませんので、信頼性は不確かです。入力は全て手入力です。それでも私は使用しています。年間数十万円を支払えばあるのかもしれませんが、市販のものにはこれに勝るものはありません。
読者ご自身で使ってみようとお考えの方は、下記よりダウンロードください。
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=20738

文責
FP学会会員
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨
FPプラス投資助言で人生設計から資産形成まで一貫してサポート
保険や投資信託を販売しないファイナンシャル・プランニングの専門家。
あなたのセカンドライフ・プランに適した期待リターンとリスク許容度で資産配分とポートフォリオ構築を口座開設から銘柄選定までサポートします。

【保有資格】
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP®
日本証券アナリスト協会認定 プライマリー プライベート・バンカー

『このコラムは、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
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