男女の視野の違いについて

「女性には夫や彼氏の考えていることがすぐわかるのに、

男性の方は妻や彼女が、なにを考えているのかわからない?」

それどころか、男性は相手が怒っていることにさえ

気付けないということも・・・。

心当たりがある男性も多いのでは・・・？

女性から「鈍い」とか「女心が分かってない」とか言われそうですが、

実際、男性にとって人の気持ちを察知することは難しく、

女性よりも苦労しているということが、英エディンバラ大学の

スティーヴン・ローリー教授の実験でも判明しているのです。

この実験は男女1000人を対象に、たくさんの顔写真を見せて

其々の感情を読み取る能力を調査したもので、

脳をスキャンすると、男性の脳の一部が女性の脳よりも

活発に働いていたということです。

それだけ男性にとっては難しく、

また時間もかかったということでした。

ローリー教授によると、

「感情や記憶を制する大脳辺縁系が不活発な男性は、

人の表情や感情を読み取るのが苦手」だということです。

遡れば、原始時代（どこまで遡るんだ）・・・

男性は、狩猟をしていたので、

動物を捕捉するため、遠くを見ることや、

狭い視野、素早い動体視力が必要でした。

男性の進化の方向には、戦うこともあり、

心の動揺を悟られないようにするという

必要もありました。

男性が女性に比べると、感情を表現したり、

近くにいる人の表情を読み取ったりすることが

苦手なのは、そういった背景も、

要因の一つとしてあるのかもしれませんね。

一方、女性は仲間と円滑なコミュニケーションを

図ることに主眼を置いて生活をしていたので、

広い視野で近くを見ることが得意なのです。

女性は赤ん坊と接することから、

敏感に感情を読み取ることに長け、

赤ちゃんの泣き方で、オムツが濡れているのか

お腹が空いているのかを

判断することができるのです。

また、女性は複数の仕事を同時進行させることが出来ますが

男性は1つのことに全エネルギーを集中させる傾向にあります。

テレビをみているとき、新聞を読んでいるときに

話しかけられても、「うん」と適当な返事をして

言葉を聞き流してしまうことはよくあるでしょう。

「ちょっと、聞いてるの？」と声を上げられたり、

後に「言ったでしょ！」と怒られたりもするのですが・・・

男性はワンモードになると1つのことにしか興味が持てないのです。

研究職や職人に男性が多いのには、そういった特性もあるんですね。

男性は女性と比べると視野が狭い。

それならば、相手の方にちゃんと顔と体を向けて、

「何？どうしたの？」と訊くことです。

違いを知るということは、

そのことに胡坐をかくということではないのですから。