- 石川 雅章
- 株式会社エスクリエイト 代表取締役
- 広告プランナー
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
本や、ポスター、チラシ、パッケージなど、あらゆる印刷物を作成するにあたり、重要なのは用紙の選定です。
印刷会社の営業さんから耳にするのは、菊判、四六判というような言葉です。
これっていったい何でしょうか?
印刷の基本は、大きな紙に印刷し、最後に加工して仕上げる工程です。
例えば、B4のチラシを印刷したい場合は、B4より大きなサイズの紙で印刷し、最終的に化粧裁ちといって、断裁機で紙の端を切り落とし製品に仕上げます。
ここには、印刷会社より、印刷の方法が異なります。簡単に言うと、設備内容により印刷会社ごとに作成の仕方が異なるのです。
ただ、紙メーカーから出荷される、洋紙の寸法は決まっています。
A列本判 625×880mm (A系統)
B列本判 765×1085mm (B系統)
四六判 788×1091mm (B系統)
菊判 636×939mm (A系統)
この他にもハトロン判等あらゆるサイズがありますが、印刷会社はこれらのサイズを印刷機のサイズに合わせて加工し、問屋より仕入れます。
四六判の4切であれば、四六判を4つに切って仕入れます。従って、問屋からは加工代金も請求されてくるのです。
また、特殊紙は、四六判しかメーカーが作っていないものが多いです。
従って、仕上がりサイズがA規格のものであれば、本来なら紙の取り分がいい菊判を使用したくても、メーカーから四六判しか販売されていなければ、四六判を使うしかありません。
ポイントは、いかに紙の無駄なく、洋紙を選定するかです!
これが「紙の取り都合」になります。
これは、最終仕上がりサイズが特殊になればなるほど、紙の取り都合は複雑になります。
印刷会社の営業マンでも理解していない方が多く見受けられます。
紙の取り都合によって、印刷コストが変わりますので、不安な方はいつでもお問い合わせ下さい。
今日は、印刷物の洋紙選定のポイントである洋紙のサイズについてお話させていただきました。