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田中 香津奈
かづなFP社労士事務所/株式会社フェリーチェプラン 代表取締役
東京都
CFP・社会保険労務士

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対象:保険設計・保険見直し

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誰のために保険に加入しますか?

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かづな先生の新保険ゼミ 01.生命保険の基本を学ぶ

保険を考えるときは、まず「私に万が一のことがあった場合、誰が困るのかな?」ということを思い浮かべることが大切です。この場合の困るというのは、精神的なリスクではなく、経済的なリスクに関することです。ここでは、年齢別のリスクについて解説していきます。

20代

20代は社会人になる(=働き始める)スタートの時期。自分で自由にお金を稼げる一方で、経済的リスクも生じるということです。社会人なりたての時期は、貯蓄が十分にできていないため、病気やケガをすると、本人だけでなく、支えてくれる両親にも治療費などの経済的リスクが生じる可能性があります。

30代

30代で結婚・出産など様々なライフイベントを迎えると、貯蓄ではまかないきれない事態が起こりえます。家族の経済的担い手である大黒柱が亡くなったとき、貯蓄で不足する金額を保険で用意することによって、貯蓄に手をつけずに経済的リスクをカバーできます。

40代

40代になり、住宅購入や教育費がピークになる時期は、どうしても貯蓄が減少します。家族の経済的担い手である大黒柱が亡くなったとき、貯蓄で不足する金額を保険で用意するのはもちろんのこと、教育資金を保険で用意しておけば、貯蓄に手を付けずにすみ、経済的リスクを補うことも可能です。

50代

50代からは人生のイベントを乗り越えて、まとまった貯蓄をする一方、長生きのリスクに備える必要があります。子どもが独立したら、多額の死亡保障から生きるための保障である医療保障、介護保障、老後保障の経済的リスクに備えることが大切です。 

60代

60代からは、退職金の運用方法と共に、次世代への引き継ぎとして贈与・相続のことも考える必要がでてきます。

また、生命保険に加入していても、予期せぬ出来事が起きなかったときに、必ずしもすべてがなくなってしまうわけではありません。保険種類によっては、満期保険金が支払われたり、途中で解約したときに解約返戻金が受け取れるなど、資産形成の機能をもつ保険もあります。貯蓄が苦手な方や経済的リスクが少ない方は、このような資産形成の機能をもつ保険を上手に活用することも大切です。

 

ここがポイント! 

誰が困るのかを考えれば、合理的な保険加入に近づくことができます。保険選びは千差万別ですが、貯蓄と保険の役割の違いと年齢別のリスクも考慮しながら、ムダ・ムラ・ムリのない保障を確保しましょう。

(2004.2.15公開 2014.12.15更新)

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