バレエをする人の美しさと醜さ - 心・メンタルとダイエット - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
クラシックバレエ教師・振付家

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対象:ダイエット

佐久間 健一
佐久間 健一
(ボディメイクトレーナー)

閲覧数順 2024年04月25日更新

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バレエをする人の美しさと醜さ

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今回は、ちょっと過激なタイトルですね~?(笑)

でもこれは、私がバレエの世界で長年生きて来て、常々感じて来た事でもあります。

そしてこれは、バレエをする人だけとは限らない、「人間」というもののテーマでもあるのだとも思います。

 

 

バレエと言うと、「皆の憧れ」とされる部分が多々あります。《゚Д゚》~☆彡

 

それは見えない裏での努力からの、肉体的・精神的な精進の賜物から生まれるもので、普通の方には持てないオーラというものを、バレエダンサーは持っていたりします。

 古典バレエは長い歴史の中で、人間の身体を最高に綺麗に見せる様に研究・分析し尽くされ、その完成されたものに基づいた基礎があります。

 

その優れたテクニックと共に、優れた情緒や演技力も要求されるので、踊り手には卓越した知性と感性の両面を兼ね備えている事が要求される、大変に努力の要る世界でもありますから、

 ダンサーは自己に厳しく、そしてその厳しい中に、敢えて自ら望んで挑戦し続けて行く情熱が、バレエダンサーの内面からの輝きとして、身体からオーラとして放たれるのでありましょう。☆_(_☆_)_☆

 

 

只、こういうものを身に付けておられないバレエダンサーや教師というのも、日本では結構多いです。

特に日本の場合、ロシアやフランスなどの様にキチンとした資格を持たずとも、誰でもバレエを教える事ができますし、又誰でも自由にバレエを習う事ができるからですね。

 

 そう言う、云わば玉石混交の様になっているバレエの世界では、表面は美しく装っていても、中では結構ドロドロとした嫉妬心が渦巻いているなどと言うのも、良くあるお話しです。

 

そしてプロでもアマでも、バレエをされる方と言うのは、とても自己顕示欲が強いからこそ、「人前で踊ろう」と思う訳ですので(笑)、これ又ガツガツした欲を丸出しで頑張る、余裕の無い方も結構いらっしゃるのも事実かもしれません。

 

 

「そういうアナタだって、バレエダンサーだったじゃないか!?」と言われる、そこのあなた様♫

ハイ!その通りですね~。かつては私も舞台で踊る事が好きで好きでたまらない性格でございましたよ~。(笑)

 

では、そういう色々なものが渦巻く中で、何が美しさと醜さを分けて行くのか?というお話しに参りましょう。

 

それはやはり、以前のコラムでもお伝えした様に、「成功」の為に人と競争するのか、自分の「成長」の為に、過去の自分とだけ競争するのか、という違いは大きいでしょう。

 

成功を望む人の中には、自分が上がる為には「人を蹴落としたい」という思いで努力される方も正直いらっしゃる一方、常に人から学び、感謝を忘れず、精進されて行く素敵なダンサーもいらっしゃるのです。

 

 

自分の成功の事しか考えないダンサーは、人から「盗んで」色々なものを得て行きます。

そこの根本に有るものは、他人は自分の成功の為の踏み台であり、だから根本は人には無関心であり、感謝というものを持っていません。

 

 

逆に、真の成長を自らに望むダンサーは、常に人から「学んで」いるので、人の素晴らしさも解るし、又反面教師としても学んでいる。

そうして何かを一つ一つ乗り超えて行くので、人に「感謝」がある分、人としても大きくなって行く。

 

 

そのダンサーやバレリーナが、美しいか醜いかというのは、そういう根本からのものがあるのではないでしょうか?

若い時には、「若さ」という美しさやエネルギーに隠れて、なかなかそういう事には目が行きませんが・・・。

 

 

大人になって色々なものを見させられる中で、最初はガツガツしていた者も、或る時何かがキッカケで、大事な事に気付いたりして、ご自分の成長に目を向ける様になる素敵なケースもありますし、

 

逆に、年を重ねても、根本が何も変わらない人もいますけれど、そういう方はご自分が若さを失った時に、あまり幸せとは言えない年齢の重ね方をして行く様ですね。

 

 

年を重ねた時に、初めて見えて来るものというのが人生にはありますし、又年を取らないと見えて来ないものも人間には沢山あります。

 

もしかしたら、人は死ぬ時に、自分の "生き方" が美しかったか、そうでなかったかを知るのかもしれませんね。

《゚Д゚》☆彡

 

 

 

 

 

今朝撮れた、朝焼けの写真です。 

とても綺麗でした♫ (^^♪

 

 

 

 

 

 

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舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

natural & elegance

長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年