そこで、みなさんにもお伝えしたほうがいいのではないかと考えコラムにしました。
まず基本的に賃貸マンションで車椅子での生活は難しいと思われます。
一般的にバリアフリーとうたっているマンションは老人を対象にしているもので、車椅子の生活を対象にしていません。
実際、車椅子での生活となると段差だけではなく、廊下の幅、回転するためのスペース、何よりも洗面・浴室・トイレが十分な広さを確保していないでしょう。
またキッチンを使用するとなると、キッチンの高さから使い勝手まで、まったく違います。
それに、これらの改装を一般の賃貸マンションのオーナーが許可してくれないと想像できます。
ですから、実際に車椅子の生活者のための賃貸マンションとして造られたものでないと難しいのです。
お気の毒ですが、現状の中で簡単に改善するすべはありません。
ただし、もし分譲マンションであれば、中の改装は自由ですから、部屋に入るまでの動線が車椅子でも大丈夫なら、十分に生活できるかと思います。経済的に可能なら中古マンションを購入されて改装するのが一番の近道だと思います。
このコラムの執筆専門家
- 納谷 学
- (神奈川県 / 建築家)
- 納谷建築設計事務所 主宰
家は住む人のもの。芸術でも、敷居の高いものでもありません
日本の街並み、住環境を豊かな空間に変えたい。建築が出しゃばることなく住む人のための住宅を提案したい。皆さんの家への願いを最短かつ最適に適えたい。だから僕らに遠慮なく何でも話してください。住宅はあなたのものなのですから。※僕が納谷兄弟の兄です
044-411-7934
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