2020年東京五輪にむけ建替えられる 新国立競技場 の収支。
収入から維持管理等の費用を差し引いた収支が、年間3億以上の黒字になると
先日、日本スポーツ振興センター(JSC)から発表されました。
JSCは、建替事業をやりたい側であります。
事業をやりたい側が一方的に作成した収支事業計画に、ノーチェックで言値の
融資をしてくれる金融機関なんかないわけですから、意味のない数字でしょう。
同じように、JSCが建築5団体へ回答している、改修案に否定的な見解の一つ
の要因に、改修工事費の削減が期待できないというのも、鵜呑みにできません。
新国立競技場の建替え計画の、多くの問題点は他の方々のコラムにお任せして
日頃の業務からコストに敏感な私は、どうしてもお金の話しにこだわります。
そもそも
発注者や建築家側が 100%建設コストをコントロールできるという発想が
リスキーで、上から目線の、時代にそぐわないものと、私は考えております。
賃貸集合住宅の計画では、設計して見積もったら、予算が大幅にオーバー…
などとゆうことは、許されません。
金額調整のため、仕様だけでなく計画自体にも修正が必要となれば計画変更
(…実質、確認やり直し)となり、融資そのものとて パー となりえます。
私は、賃貸集合住宅の計画では
基本設計の段階から、請負業者さんをある程度決めて、そこからの概算見積
を睨みつつ、計画を進めるようにしております。
この手順であれば、計画段階の予算と実際の建設費の差が殆ど発生しません。
また、建設費とは、請負う側がその品質に責任を持てる金額ということです。
請負業者さん同士の競争の原理も必要ですが、それ以上に、仕事にたいする
熱意や信頼関係が大切なのだ、ということでもあります。
新国立競技場 の 計画
私は いまでも 伊東豊雄氏の改修案を支持します。
伊東氏の試算では たしか 3000億の半額 ということだったと思います。
‥よし!この建築 1500億で請負いましょう!
仕様や内容は、伊東氏と相談させてください!
そういった セネコン、JV 現れてもいいんじゃないでしょうか。
もし、それができない ルールやしがらみ があるのなら、つまらないな。
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このコラムの執筆専門家
- 岩間 隆司
- (東京都 / 建築家)
- 株式会社ソキウス 代表取締役
スマートに シンプルに 住う。 都市型住宅・集合住宅
都市の厳しい条件のもとでも、住宅や集合住宅を実現させてきました。住宅計画における制約は、生活空間に個性が生まれる、ひとつの契機として、ポジティブにとらえております。
03-5735-9700
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