強い家造り  21 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

中舎 重之
建築家
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強い家造り  21

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      Ⅳ 仕 上 編

    1:屋根

  軽い屋根の話です。

屋根は葺く材料により勾配も仕様も変わります。

此処では、軽い屋根として金属系の屋根を取り上げます。

日本列島全体が地震の活動期に入っています。       

地震対策から考えれば、屋根は重いより、軽い方が有利です。

理屈を云えば重い屋根でも、それに相当した耐力壁を設ければ良い事は確かです。 

では、その理屈通りに木造の構造設計者が対応できるかと云えば、大きな疑問が付きます。

  全国に一級建築士が30万人いると云われています。その中の1万人が構造設計者との事です。

さらに云えば、木造の構造を担当する民間の設計事務所は100人も居ません。 

全国47都道府県で割りますと、1県に2人の数となります。

木造の構造を担当する者に出会うのが稀なのです。

当方が理屈を云えばと、断りを入れた理由です。


 重い屋根の話です。

重い屋根とは、日本瓦葺きの屋根です。軽い屋根は、金属系とスレート系に大別できます。                 

スレート系はアスベストが問題になり、屋根材の製品は一斉にノンアスベストを宣言しました。                

このノンアスベスト宣言以降の製品の強度が極度に低下して、耐久性も短いものになっています。

当方の設計では、スレート系は使用しません。 残るのは金属系のみです。


 ただし、近年の首都東京の東側に当たる4県:千葉、埼玉、茨城、栃木の突風被害を見ていると、            

手放しで金属系が良いとは言えない状況です。       

メディアの映像で見ると、軽い屋根は、屋根本体が根こそぎ飛ばされています。

重い日本瓦の屋根は、瓦に被害が出ても、屋根全体は安全です。

阪神淡路大震災では、重い屋根の瓦が悪者にされました。

関西は、秀吉時代1596年の伏見地震以来400年の永きにわたり地震とは無縁でした。                  

台風は四国に上陸し瀬戸内海を通り関西に再上陸するのがルートでした。

台風対策として、重い屋根が常識でした。

  そう考えると、首都東京の東側4県では、重い日本瓦の屋根も有りかなと思われて来ました。


  屋根断熱の話です。

金属系の屋根には、綿密な断熱仕様の設計と施工が絶対的に必要です。

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