「白鳥の湖」は何故こんなに魅力的なのか?② - 心・メンタルとダイエット - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
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「白鳥の湖」は何故こんなに魅力的なのか?②

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前回では「白鳥の湖」の歴史について触れてみました ♫ _(_^_)_

 

特に前回で主にご紹介した第2幕の振付けと構成は、あまりに完成度が高過ぎて完璧であるが故に、

今日世界的に有名な才能ある振付家でさえも、新たに「白鳥の湖」を改訂・演出する際には誰もが「2幕だけはいじれない」と思う様で、ほぼどこのバレエ団でも守られて来た伝統に沿った演出がなされています。

(伝統を守るから古典(クラシック)と言われますしね ♫)

 

 

その反対にコンテンポラリー(モダン)になりますと、自由な発想から大胆に全く別の作品として生まれ変わらせるのが魅力で、最近では有名な演出にマッツ・エック や マシュー・ボーンの創作ダンス「白鳥の湖」が、とても人気だったりしています。(^^♪

 

 

それでは今回は、主に第3・4幕の魅力などを中心にお話しを進めて参りたいと思います。 ✿_(_✿_)_✿

 

第1幕では成人式を迎えた王子が、母である王妃から「明日の舞踏会に各国からの姫君を招待しているから、その中からで貴方の花嫁になる人を自分で選びなさい」と言われ、王子は憂鬱な気持ちに襲われます。

(以前にご紹介させて頂いた「ジゼル」の貴公子アルブレヒトも、貴族の決まり切った生活に嫌気が差して、刺激を求めて村人に変装して気になる村娘に会ったりするなど・・・、貴族には貴族のストレス・悩み・空虚さなどがあるのは良くあるお話しデス。(笑))

 

 

そこで(その時に王妃からお祝いに贈られた弓を持って)気晴らしに白鳥狩りに出かけた湖の畔で、王子は白鳥から美しい娘の姿に変わる王女オデットに出会い、彼女から身の上話を聞いた彼は、オデットにかけられた悪魔の呪いを解く真実の愛をオデットに対して誓います。

そして彼はオデットに「明日お城で催される舞踏会に来て欲しい。僕はそこで君を花嫁に選ぶ」と話しますが、二人に気づいた悪魔ロットバルトに邪魔をされ、二人が引き離された所で2幕が終わりました。

  

 

ではここから第3幕の解説に参りましょう! (^^♪

 

3幕はお城の中で行われる舞踏会のシーンです。

王妃に言われた通り各国から招かれた花嫁候補の姫君達と一緒に踊るものの、王子の気持ちはオデットへの思いで一杯で、「この中に私の花嫁になる方はいない」と言い放ち、王妃やその場にいる人々を驚かせます。

 

そこに客人を告げるファンファーレが鳴り響き、貴族に変装した悪魔ロットバルトがオデットそっくりに化けさせた自分の娘オディールを伴って現れるのです。

 王子は貴族に変装しているロットバルトに気づかず、悪魔の娘オディールをオデットと思い込んんで喜びます。

そこで有名な「黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ(二人の踊り)」が披露されます。

 

  「白鳥の湖」Act 3よりグラン・パ・ド・ドゥ

 

オディール・・・・・・・・大園エリカ                                    王子ジークフリート・・・・ILIR  KERNI  (クロアチア・ザグレブ国立バレエ劇場プリンシパル)

 

 

   (同上)

 悪魔の娘と気づかずに王子は・・・

 

   (同上) 

 

オディールをオデットと信じ込み、すっかり魅了されてしまうのです。《゚Д゚》~ ♠

そして「彼女を自分の花嫁にする」と言う王子に、ロットバルトが「永遠の愛を誓え」と促します。

王子が右手をかざして永遠の愛を誓った瞬間・・・

 

 

 

悪魔の親子は彼を嘲り笑い、ロットバルトはオデットにかけた呪いはこれで永遠に解ける事が無くなった事を喜ぶという、残酷なシーンを迎えます。(;_;)!!

 

こうして目的を晴らした悪魔の親子は満足してその場を立ち去りますが、お城の窓の外では王子に悪魔の企みを知らせようとしていたオデットが全てを見ていて、王子もそれに気づきますがすでに時はもう遅し・・・。

オデットは絶望して湖に帰って行きます。

 

 

第4幕では再び湖畔のシーンに戻ります。

オデットを追うように湖に向かった王子は、そこで彼女に会い許しを請います。

 

  「白鳥の湖」Act 4

 

そしてオデットは悲しみと絶望の中でも、愛を持って彼を許すのです。

そこへ再び勝ち誇った悪魔ロットバルトが表れて、二人を嘲り引き裂こうと嵐を起こします。

 

 

ちなみに、この第4幕の終わり方は3パターンほどありまして・・・。

 

 

一つは初演の時に演出された「絶望したオデットが湖に身を投げ、王子もそれを追う事で真実の愛を貫き、その二人の死により悪魔の呪いが解けて悪魔は滅び、残された白鳥達が人間に戻れる」というもの。

(初演プティパ・イワーノフ版)

 

 

もう一つは「必死に悪魔と戦う王子と自分の命を張って王子を守るオデット。その死をも恐れず相手を思い合う二人の愛により、悪魔が滅びて呪いが解けるというハッピーエンド。

(ハイネの詩「愛は死よりも強し」の句を引用して改訂されたブルメイテス版)

 

 

そしてもう一つの演出は、アメリカ映画の様に(!? 笑)、悪魔と戦い抜いた王子が、最後に悪魔の羽根をもぎ取って悪魔をやっつけてしまうというヒーローもののハッピーエンドです。

( ???版 )  (^^;; !?   

 

 

 

 

   (同上)

 

ちなみに私が踊らせて頂いた演出は、2番目の「死をも恐れない二人が悪魔を滅ぼす」というものでした ♫

 

 

 

皆様はどの終わり方がお好みですか? (^^♫

 

そのお好みも人により又様々であると思いますが、どの演出であっても「白鳥の湖」というバレエの魅力というものは、間違いなくこれからもその歴史を刻みながら続いて行く事でしょう!☆彡

 

 

以上、「白鳥の湖」の魅力に付いての解説でございました。_(_^_)_

 

でもやはり本当の魅力を知って頂くのに一番良いのは、生の舞台で観て頂く事ですので、どうぞ興味を持たれた方は一度劇場に足をお運びになって観てみて下さいませ~。_(_^_)_

 

ここでは全部ご紹介できなかったですが、他にも素敵な踊りの場面が盛り沢山にございます♫

(1幕のワルツのアンサンブルやソリストの踊り、2・4幕では有名な3羽・4羽の白鳥などを始めとするソリストの踊りや美しいアンサンブル、又3幕では各国の民族舞踊を取り入れた数々の魅惑的なキャラクターダンスなどなど・・・)

 

とにかく色々な魅力に溢れた大作ですので「百聞は一見にしかず!」なのでゴザイマス ♫  

 

 

是非是非、劇場へ ~ ♡  ☆_(_☆_)_☆

 

 

 

 

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(東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

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長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年