「売上を伸ばし続ける店長」がしているPDCAのまわし方:その28 - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

松下 雅憲
株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
東京都
店長育成・販売促進ナビゲーター
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「売上を伸ばし続ける店長」がしているPDCAのまわし方:その28

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第3章 PLAN:情報を集めて納得の行く戦略を立てよう・・・・思い込みを無くして正しい優先順位を決めよう
⑭現在地と目標とのギャップを明確にしよう~足りないものと邪魔なものを見極めよう


「みなさんは、『今どこにいて』、1年後に『どこまで行く』のでしょう?みなさんの手元には、作っていただいた『店舗力診断シート』があります。これが、『現在地』ですよね。では、1年後にみなさんがどうなっていれば良いのかを考えてみましょう。」

M部長は、PDCAのPLANの肝である「目標設定」について話し始めました。

「目標について考えるとき、忘れてはならないのが『会社が目指している数値目標』と『会社が目指しているビジョン目標』のふたつです。つまり、売上や利益などの年間目標は、みなさんが店舗目標を立てるときにも意識をしなくてはならない重要な要素です。もうひとつは、会社が目指しているブランドイメージの確立や会社を取り巻く多くのひと、社員、アルバイト、お客様、お取引先、ご近所様が、どうなっていくのか?これも忘れてはならないことです。この2つを踏まえた上で、みなさんが最高のパフォーマンスを発揮したら、どこまで行けるのか?何が実現出来るのかを考えてみましょう。」

目標を決めるとき、私がいつも悩むのが「会社と現場」のギャップ。つまり、「理想と現実」です。
私は、さぼてんでもマクドナルドでも年間予算を立てる仕事をしていましたが、店長の提出してきた予算を足し上げても、会社の目標には到達しないことが多かったのです。その原因は単純です。業績評価と売上目標がリンクしているからです。なので、店長達は、出来るだけ低い目標を出して、目標達成率で評価されるときの自分のリスクを下げようとするのです。

「どこまで行くのか?」と言う目標設定は、積極的かつ主体的で、挑戦的なものである方が、「やる気」も「盛り上がり」も高まるのが普通です。しかし、多くの店でそうならないのは「評価」という仕組みが、邪魔をしているからなのです。仮に、大きな目標を掲げて、それを達成しても、そんなことをしたら翌年が困りますからね。

経営者からすれば、「はあ~」とため息をつきたい消極的な心理ですが、これが現場の本音です。
なので、「どこまで行くのか?」と言う目標、ゴールの設定は、それを達成したらどの様に評価されるのか?についても同時に決めておくことが重要なのです。これについては、もう少し後でお話ししましょう。

ひとまず、この段階では、「評価」は一度棚の上に上げて、「どこまで行ったら凄いのか?」「格好いいのか?」「素晴らしいのか?」と、自分や自分のチームが最大限にパワーアップした状態で達成できる目標を設定するのです。

「到達目標」は「妄想」でもかまわない!

「自分達のチームが最高のパフォーマンスを発揮したら・・・」
「自分達のチームはこの1年でどこまで生長することが出来るか?」
「最高にがんばったらどんなことになるだろう?」

店長が手を上げて質問しました。
「M部長、でも、それって『妄想』ですよね?評価とは関係なく、そんな凄いことは出来ないかも・・・」
「その通り!思いっきり『妄想』をしてみて下さい。そして、みなさんが、その妄想を達成するには『何が必要なのか?』を考えて下さい。例えば『どんな技術が必要なのか?』『告知をするのにいくらお金が必要なのか?』『お客様に感動していただくためには自分達はなにをしなくてはならないのか?』・・・先ほど立てた戦略を達成するために、どんな店長に、どんなスタッフ成長していけば良いのか?・・・それを考えて下さい。」

さて、会社には、目標意欲を阻害する「評価」という邪魔者がいます。
改装をするには、「投資予算」というお金が必要です。
お客様に感動して頂くには、先に仕事に感動しているような満足度の高いスタッフが必要です。

しかし、いくら邪魔者がいても戦略や目標を達成するためには、先に「行動」が必要です。
でも、忘れてはいけません。あなたの廻には、「これがあったら上手く行く」という「技術」「予算」や「ヒーロー」も必ずいます。邪魔者と同時にそれらヒーローの存在も忘れてはならないのです。

それらは、あなたが真剣に「妄想」をする事によって、はっきりとした形になって見えてきます。
それが、「目標設定」をするための大前提です。

続きはまた明日。

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