" 傷つく " という感覚 ④(最終回) - 心・メンタルとダイエット - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
クラシックバレエ教師・振付家

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:ダイエット

佐久間 健一
佐久間 健一
(ボディメイクトレーナー)

閲覧数順 2024年04月25日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

" 傷つく " という感覚 ④(最終回)

- good

  1. 美容・ファッション
  2. ダイエット
  3. 心・メンタルとダイエット

前回までは「人は愛をエネルギーにして生きるか、恐れをエネルギーにして生きるかのどちらかだ」という事と、

その自分の恐れ(過去の自分の心がショックを受け痛んだ経験)というものは、ご自分で蓋をしてしまっているだけになかなか気付きづらいものだというお話しをさせて頂きました。

これまでは人間の "陰" の部分に焦点を当ててお話しして参りましたので、今回は "陽"(= 愛)の部分に光を当ててお話しして行こうと思います。

 

 

皆さんは "愛" とはどういうものだと認識されていらっしゃいますか? ~ ♡

"愛" とか "LOVE" というものは、人によって様々捉え方が違って来ると言いますか、ちょっと漠然とした曖昧なものなので幅広く捉えられる分、混沌としているかもしれません。♡ ♥

 

 

よく混同されがちなものに "情" というものがありますね?

これは云わば感情的な "人情" や "情愛" を指します。

人間は感情的なものを愛=優しさであると感じてしまう性質を持っていますから、当然と言えば当然なのですが、実は "情" と "愛" とは違うものなのですね。

でも似通った近い性質もありますから、それで "愛情" とか "情愛" とかの表現があるのだと思います。(日本語って表現が繊細で豊かですね~!)  (^^ゞ

 

 

では "情" と "愛" をどこで見分けるか?という事ですが、それはご自分が人を愛する時の感情を観れば見えて参ります。

 

 

巷で言われる "愛" と表現されるものにはよく 嫉妬・独占欲・支配欲・特別感 などの感情が一緒にされているものを見かけますね?

実はこういう感情は、前回からお話ししている "恐れ" という根から来ているのです。

 

 

「彼(彼女)は私のもの」「我が子は自分のもの」という様な "所有欲" から生まれる "情" は、必ずそれを失いたくないという感情がセットになっているので、嫉妬心や独占欲という相手を縛るものを生み出してしまいます。

縛られる方は、相手が自分の欲しいものを満たしてくれるうちは良いのですが(これは恋の始まりの感情を見てみれば理解し易いかもしれませんね?(笑))、そうでない場合は相手のその "情" は自分を縛るものとして窮屈な圧迫感を感じます。

この裏にあるものをシビアに観察してみると、その "情" とは「相手を愛している」訳ではなく、「自分の為に相手を愛する」という利己的なもの=自己愛だという事が見えて参りますね?  (^^;)汗ッ (笑)

 

 

そしてこの宇宙の法則「自分が与えたものが、自分の受け取るもの」というのを思い出して下さい。

あなたは相手を縛るほど、あなたも相手から縛られる事になるのです。

結局そういう人間関係はお互いの精神が疲弊して行くので長くは続かないか、続く場合はお互いのビジネスが成立している場合のみ(お互い相手から得られるものがあってバランスが保てる場合のみ)という寂しく虚しい人間関係になって参りますね。

 

 

"本物の愛" というものは相手を自由にさせるものです。

相手を縛らずに愛する事は「相手からの見返りを求めないで与える」という行為。

つまり私がお伝えしている 本物の愛の行為とは、相手からの見返りに依存しない・相手に何も期待しないという、「自立した自発的な行為」であるという事なのです。

 

 

恋人でも親子でも友情関係でも、どの人間関係にも当てはまる 本物の "愛" の法則はそこにあると私は思います。

そう言うと "自己犠牲" を想像されて気が重くなられる方も多いのではと推測いたしますが(笑)、自立した与えっぱなしの本物の愛というのは、実は物凄いパワフルなものなのです。

 

 

与える事に喜びを感じられる人は幸せです。

本物は相手から何も期待しない行為ですので、結果(相手の反応)がどうであれ、そこに 自分が "傷つく" というものが無いのですから疲れる事が無いので、非常にパワフルです!

 

 

そして大事な事がもう一つ。

人様に何かを与えられる人間になる前に、各自の自己責任でしなくてはならない事がございます。

 

 

それは自分の過去の痛みの蓋を開けてご自分の痛みとちゃんと向き合い、ご自分を解放してあげてご自身を許し愛して差し上げる事です。

これが根に無ければ、真に人様に何かを与えられる様な人間になる事はできません。

ご自分を愛せない人は、他人を愛する事はできないのですね。

又それを無視なさって無償の愛を実践されようと頑張ると、それは自己犠牲的な感覚に陥り、ご自分が苦しく感じますのでそれをバロメーターにされて下さい。(ご自分の感情は、色々な事を自分に教えてくれるツールです)

 

 

 

以上シリーズでお伝えして参りました「傷つく」という感覚の原因に付いて、私なりの解釈で紐解いて参りましたが、何か皆様のこれからの人生にご参考になったりヒントになるものがございましたでしょうか?

 

もしそうであれば、私は幸いです。(^^ ♡

 

感情を持つ私達なので、ここで紐解いて参りました "無償の愛" という課題はなかなか難しいものですが、実践するほどに自分が楽になり、又幸せに近づくという行為でもありますので、非常にトライし甲斐のある課題でもあると私は実感致します。☆彡

 

 

 

 

(明日に希望が持てる様な、爽やかな夕日ですね ♫) 

 

 |  コラム一覧 | 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

natural & elegance

長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年