新人店長は「納得出来る評価基準」でスタッフを評価しよう - コラム - 専門家プロファイル

松下 雅憲
株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
東京都
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閲覧数順 2024年04月26日更新

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新人店長は「納得出来る評価基準」でスタッフを評価しよう

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「店長・・・忙しい時間帯と暇な時間帯で、何で同じ評価なんですか?暇なときの方が不利だと思うんですけど。」

スタッフの評価をするときに、その条件を合わせるか、条件に応じた評価をしないと、有利な評価をされたスタッフは、文句は言いませんが、自分は不利だと感じたスタッフは不満を持ちます。

せっかく、やる気を引き出すために行っている「目標と評価」の仕組みでも、フェアではないと感じて、不平不満を言わせてしまっては意味がありません。

評価システムを作るときには、昨日お話ししたように「3つの条件」を全てクリアーする必要があります。(※詳しくは、昨日のブログを参照下さい。)昨日は、その中の「評価基準の説明と納得した合意」について、少しだけお話をしましたが、ちょっと中途半端でしたので、もう少し補足しておきますね。

スタッフに、「評価基準」を納得してもらうには、「条件を合わせる」ことがポイントになります。例えば、冒頭のスタッフが言うように、「忙しい時間帯」と「暇な時間帯」では一般的には条件が違います。にもかかわらず同じレベルを達成することが求められるとフェアとは思えなくなります。

しかし、現実に店には「忙しい時間帯」と「暇な時間帯」が存在しますし、それぞれの時間しか働けないスタッフもいます。もちろん店にとっては、両方とも大切な営業時間です。ところが、多くの店長や経営者は、「忙しい時間帯」を花形としてフォーカスするのです。その為、「忙しい時間帯で○○が出来ること」などをレベル評価の基準としてしまいます。

では、「暇な時間帯」は、「忙しい時間帯」に比べてレベルが低いのでしょうか?明らかにそうであれば、スタッフも文句は言わないでしょう。にもかかわらず、不平不満が出てしまうのは、「暇な時間帯」にも、難しい問題があり、スタッフはそれを踏まえた上で自分も努力をしているのに、それを認めてくれないからなのです。

例えば、「忙しい時間帯」は、たくさんのスタッフ数で対応します。なので、お互いにカバーをする事が可能です。しかし、「暇な時間帯」は、逆に少ないスタッフ数で対応することになります。なので、ひとりで全部しなくてはなりません。つまり「忙しい時間帯」と「暇な時間帯」では「難しさの種類」が違うのです。

「評価基準」を作る人は、それぞれの「難しさの違い」を認める事から「納得」が始まることを理解しなくてはならないのです。これは、どんな業態であっても同じです。「評価基準」に納得が出来ないままでは、「スタッフのやる気を引きだし能力を向上させる」と言う目的を持った「評価システム」は機能しません。

「納得」とは、「説得」ではありません。ましてや、「説明」して「理解」してOKなのでもありません。
「納得」とは、「意味、意図、目的等を理解し、自分の考えを踏まえた上でそれに合意すること」なのです。「納得」とは「説得されて渋々合意する」ことではありません。ましてや「しかたなく妥協する」ことでも無いのです。

店長は、スタッフに「評価基準に納得」してもらうことに、注力することが、「やる気」を引き出すためは、必ず必要なんだ、と理解して欲しいですね。

それにしても、世の中には、この「納得」を大切にしない店長や経営者が多いですよね。だから、表面では「はい」と言いながら、裏では「あっかんべ~」をするスタッフや社員が増えちゃうんですよね。困ったものです。

さて、あなたはスタッフに対して「評価基準」を「納得」してもらっていますか?
それとも、「説得」して自己満足していますか?
どちらなんでしょうかね~?

 

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