家を建てたい! から始まる家づくりガイド #2 - 新築住宅・注文住宅 - 専門家プロファイル

葛原 千春
クロノグラム アーキテクトスタジオ 代表
東京都
建築家

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:住宅設計・構造

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

家を建てたい! から始まる家づくりガイド #2

- good

  1. 住宅・不動産
  2. 住宅設計・構造
  3. 新築住宅・注文住宅
注文住宅 家を建てたい! から始まる家づくりガイド

経験や様々なメディアから、家づくりに役立てて頂きたい情報をお届けいたします。今後の家づくりのご参考にして頂きますれば幸いに存じます!

第2回目

(2)敷地状況を把握してから土地を買いましょう。(1/3)

仲介業者さんと一緒に購入予定地を見に行かれた際には、眺めて雰囲気を感じることも大事ですが、予めチェックリストがあれば漏れがなく、後々設計を進めていく上でも役立ちます。また、住宅建築費以外にライフライン関係や塀・擁壁などの費用がかかる場合があるため、事前に把握しておくことが重要です。

・古屋や塀・擁壁・大木などが残っている場合には、それらの解体費用負担はだれがするのか?塀や擁壁を解体する場合に近隣の合意は書面で得られているか?古い塀を解体した後は新設の塀が必要になるか?・・・概算値ですが1mあたり約2.5万円以上掛かります。(仕様や長さにもよります)

・古いコンクリートブロック塀をそのまま使用する場合には注意が必要です。建築基準法上では基礎や高さ・控え壁の設置などの規定があり、建物の確認申請時に既存の塀であってもそれらの規定が適用されます。
詳しくは社団法人 全国建築コンクリートブロック工業会のホームページが非常に参考になります。大きなひび割れや、目違いなどがある場合は地震時の倒壊(特に道路側)の恐れがありますし、せっかくの新築の家にマッチしませんので、造り替えを検討しましょう。

・家屋があった時の「地盤面」はどこか?・・・道路から見て地盤面はどのレベルなのかを見極める必要があります。
もし近隣の土地が、道路から階段で上がって玄関というような場合、予定地も同じような建物を建てられる可能性があります。古い塀を見て元々土だったラインが残っていたり、家屋があった時の写真(Googleマップのストリービューでも見れる場合があります。)などで推測できる場合がります。また役所に資料が残っている場合もありますので、建築士や仲介業者さんにご相談ください。地盤面の設定によっては様々な設計要件が変わってまいります。

次回は、引き続き(2)敷地状況を把握してから土地を買いましょう。(2/3)です。

このコラムに類似したコラム

家を建てたい! から始まる家づくりガイド #4 葛原 千春 - 建築家(2014/03/26 16:56)

家を建てたい! から始まる家づくりガイド #3 葛原 千春 - 建築家(2014/03/20 16:22)

家を建てたい! から始まる家づくりガイド #1 葛原 千春 - 建築家(2014/02/10 08:44)

失敗しない土地選びの6つの秘訣 松岡 在丸 - 建築プロデューサー(2013/06/17 19:37)