- 村田 英幸
- 村田法律事務所 弁護士
- 東京都
- 弁護士
対象:民事家事・生活トラブル
- 榎本 純子
- (行政書士)
租税法の読んだ本(その1)
〔入門書〕
•金子宏・清永敬次・宮谷俊胤・畠山武道『税法入門(有斐閣新書)』有斐閣(2007年4月・6版)
私は司法試験合格後に読んだ。
•三木義一『よくわかる税法入門-税理士・春香のゼミナール(有斐閣選書)』有斐閣(2010年・5版)
•三木義一『よくわかる税法入門-税理士・春香のゼミナール・2(法人税法編)』有斐閣
前提となる簿記に言及しつつ、税法の論点について、非常に分りやすく書かれている。
私は弁護士になってから読んだ。
「入門書」だからと食わず嫌いせずに、もう少し早く読んでおけばよかったと思わせる良書である。
〔体系書・教科書〕
•金子宏『租税法(法律学講座双書)』弘文堂(2011年4月・16版)
税法すべてを網羅するバイブルと評価されている。
判例と金子説が違う場合、判例に関する記述が簡潔すぎて理解できないことが多々あった。
金子・元教授は膨大な学問的業績を著しているので、金子説を理解したければ、この本だけではなく、金子・元教授の個別の論文集を読むしかない。
私は弁護士になってから読んだが、結局、判例を理解しようとした場合、この本に固執するよりも、他の著者の本で個別に理解したほうが良いと感じた。
・渡辺淑夫『法人税法詳説』
詳しい記述だが、一部、簿記を理解していないと、理解できない部分がある(例えば、圧縮記帳)。
私は弁護士になってから、筑波大学院のとき、読んだ。
・酒井克彦『裁判例からみる法人税法』
同・『所得税法の論点研究』
池本=酒井克彦『裁判例からみる相続税・贈与税』
いずれも、それぞれの税法について、裁判例と学説を詳しく検討している。
ただし、著者の結論部分が、裁判例の判決文からの引用であることが多いので、注意しながら読む必要がある。
私は弁護士になってから読んだ。
〔判例集〕
•水野忠恒編『租税判例百選』有斐閣(2005年10月・4版)