■建売物件を見学
ここは首都圏近郊。
40棟程度の建売物件を見学することに。
建売や土地の分譲には区画割りが難しい。
販売する側はこの区画割りが販売の良しあしを左右する。
また、土地の面積や建物の大きさを売れる価格帯から逆算していく。
これもなかなか難しいものである。
こうした販売側の意図が物件に現れる。
数多くの建物を売りたい場合には1区画1棟を小さくして数をかせぐ。
これは古くからのやり方だ。
1区画は30坪で建物は25坪前後というパターン。
価格は税込で2,000万円前半から。
通常は土地、建物それぞれの価格が分かりにくいが、
消費税から逆算して建物の金額を算出する。
この場合、建物の価格が800万円とか900万円っていうのもある。
実際、この価格帯の建物はどうなんだろうか?
■物件価格はどう決めているのだろうか?
まず、土地は北道路が安く、次に東西道路、
で最後は南道路に接している区画の順に高くなる。
これに角地の場合にはプラス要因になる。
また、ゴミ置き場の区画や旗竿の区画はマイナス要因で安く設定される。
このほかに、幹線道路沿いや線路沿いは振動や騒音があるため安い。
そのため、こうした事情を踏まえて安い物件を探す場合もある。
悪条件を理解すればかえってお買い得の場合もある。
■いい物件を購入するには?
営業マンは買いやすい区画を勧める。
価格重視の場合には安価なもの。
資金力がある場合には角地など価格の高いもの。
また、南道路や角地はいつでも売れる。
しかしながら、北道路やゴミ置き場のある区画など売りにくい物件をどう売るか?
こうした悪条件のものは最後まで残ることが想定されるので価格を抑えたり、
建物仕様をよくして売りやすくしていく。
また、建物の間取りもよくみておかないと使い勝手が悪いものがある。
家具や家電の置き方をあまり考えていない間取りもあるから注意が必要だ。
■外観や内装が全棟同じ??
よくありがちなのが外観や内装が全棟同じような物件。
統一感があっていい半面、もう少し個性を持たせたものがあってもいい。
外壁の色はホワイト、屋根は洋瓦でオレンジ・・・
街並みは同じ感じの家ばかりで、はたしてこれがいいのか??
建売には、その全体の街並みと1棟1棟に個別のコンセプトを持たせて
なんとなく全体がまとまっているという感じがいい。
この感覚が見学に行って「その街に住みたい」と思ってもらうことが重要かと…
■新築一戸建て購入サポートバリュープラン
新築の不動産購入のセレクトサポートの中でも、
ご希望の多いサポート項目に特化したプランです。
不動産購入フルサポートよりも費用が安く、人気のサポートだけを
お受けになりたい場合には最適なプランになります。
■お問い合わせ
電話:03-6202-7622
このコラムの執筆専門家
- 寺岡 孝
- (東京都 / お金と住まいの専門家)
- アネシスプランニング株式会社 代表取締役
「納得」と「安心」の住まいづくりを中立的立場でサポートします
生涯に一度とも言える住宅建築や不動産購入の場では「失敗したらどうしよう」と不安に思う方が多いものです。お客様が「夢」を安心して実現できるよう、業界での30年以上の経験を活かし、「納得」と「安心」の住まいづくりを中立的立場でサポートいたします。
このコラムに類似したコラム
マンション、一戸建て購入などの契約・解約等のトラブルを解決します! 寺岡 孝 - お金と住まいの専門家(2015/10/16 14:00)
マンションや戸建て・土地などの不動産購入や売却の際のトラブル相談 受付中! 寺岡 孝 - お金と住まいの専門家(2014/09/30 18:00)
新築のマンション購入や一戸建て購入を物件選びから契約締結までサポート! 寺岡 孝 - お金と住まいの専門家(2014/02/23 16:00)
不動産購入に成功する鍵 ~業者選び~ 真山 英二 - 不動産コンサルタント(2010/11/07 23:00)
【Youtube】10分でわかる不動産講座~安い物件には裏がある!?~ 藤森 哲也 - 不動産コンサルタント(2020/12/01 12:21)