そんな風にしていま、過去10年を廃棄している - 住宅設計・構造全般 - 専門家プロファイル

須永豪・サバイバルデザイン 
長野県
建築家
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そんな風にしていま、過去10年を廃棄している

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建築的

仕事も空きができてきたので、
先週から、住まいと仕事部屋の大片付けをしている。
容赦なくボンボン捨てる。
判断基準は『この先の10年』に必要か、どうか。

移住してきて5年。
はじめは広かったこの部屋も、今や物で埋まって通り道が塞がっていたり、
物を取るために物をどかす、という暮らしにくい状態。
気が付けば色々溜まっていた。

移住以後、色々あった。
夜明け前に起きて畑を楽しむような自然志向にも少しなったし、
社会の危うさを知って食料備蓄に目覚めたし、
3.11でそれが証明されたり、3.11以後の世界のに必要な物も増え、
新しい活動もはじめ、
同時に仕事にも追われ追われて片付けなど一切できず、
文字通り山積みになる一方にしてしまった。

移住前の東京時代から持ち越してきてた物も色々ある。
たとえば建築や教養の本とか音楽とか。
若い頃は未来が見えなくて不安だから、情報を山ほど所有することで安心しようとしていた。
でも自分の建築や生き方のスタイルが明確に見えてくると
「未来は情報 (過去)の中にはない」ことがはっきりとわかる。
そのつど自分で紡ぎ出すしかないのだし、そのつど紡ぎ出せる自信がもうできた。
それにインターネットの世界も成熟したから、情報はいつでもスムーズに取り出せる。
だから、本や情報はほとんどいらない、とハッキリしてきた。

あとは思い出。これも、そんなにいらない。
今まで37年の経過を見ると、過去より今の方が必ず素晴らしかった。
きっとこの先もそうだろう。

そんな風にしていま、過去10年を廃棄している。
過去を廃棄して出来る空白、そこは未来が入る余白になって広がる。
なるほど、これは素晴らしく爽快だ。

さて今日もボンボン捨てるぞ!

(そこで生じる『破砕・埋め立てゴミ』ってやつが、これはこれで悩ましいのだが…
山に穴掘って埋めて、いいわけないよなぁ)

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須永豪・サバイバルデザイン 

人間らしい「サバイバル」ってなんだろう?

安心して寄り掛かれるおおきな木のような存在感と、ジャングルジムのような自由さと、楽器のような豊かな響きがある空間。そういうものを、木でつくりたい。

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