変わる日本の古い体質、変わる会社組織 - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

中山おさひろ
東京都
起業コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月26日更新

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変わる日本の古い体質、変わる会社組織

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 全日本柔道連盟が、女子オリンピック候補選手への監督の体罰をきっかけに、大揺れに揺れています。国から、多額の補助金を受けて組織を運営するスポーツ団体ですから、常に文科省の監視を受けています。マスコミ報道も厳しいですから、理事によるセクハラなど次々と問題がでてきます。

 柔道が騒がれる前は、大相撲がやはり八百長問題をきっかけに大揺れしました。今後は、飛ぶボールが問題になっているプロ野球でも、第三者委員会による調査が始まりマスコミの洗礼を受けそうです。スポーツは、多くの人に見てもらうことが使命だけに、競技の裏側までも見られることになります。

 日本社会に残る古い体質は、決してスポーツの世界ばかりではありません。最も古いと思われるのは、やっと今度の参院選からネット選挙を始めようとする政治の世界です。衆参の予算委員会のテレビ中継を見ると判りますが、椅子に座ったまま質疑をするとよさそうなものを、一回一回マイクの前まで行って答える馬鹿らしさ。

 あの光景は、わが国の政治がいかに形式主義で、権威主義に陥り、中身のない政治をしているかを物語っています。誰も、馬鹿馬鹿しいと判っていながら、変えられないところに問題があります。国会議員を見ても、自民党幹部の大半が2世、3世議員。親の遺産を引き継ぐ世襲でなければ、幹部にはなれない仕組みができています。

 法の下の平等なんて言葉は、この国の政治では絵空事です。今では官僚の世界でも、2世や3世が増え始めていると言われます。言っちゃ悪いですが、ゼロから切り開いた人間と違い、2世、3世が考える問題意識は信用できません。安倍首相が、自分の意見に反対する人はすべて左翼と決め付ける思考法は、2世、3世特有のものです。

 今後わが国では、南海トラフのような大地震の発生は避けられませんし、財政赤字もGDP比300%になりますと、世界の金融機関から日本は排除されかねません。アベノミクスで騒いだころが、馬鹿みたいに思われることにも。そして、わが国は古い組織と新しい仕組みの入れ替わりが進みます。

 ビジネスに世界でも、ブラック企業と言われるような会社の淘汰が始まります。生産性の低い会社も、生き残りは厳しくなります。会社の新旧交代が行われますから、これから起業する人には、次の時代を考えた会社組織の運営が求められます。

【一言】
 日本のプロ野球は、人気球団が野球機構を支配していて、自社だけに都合のよい運営を行っています。その結果、企業経営の世界で話題になっているのは、プロサッカーのJリーグがプロ野球を売上げや観客動員数で逆転するのは、何時ごろかと言うことです。既に、子ども用グローブの売れ行きは、子供用サッカーボールに抜かれているようです。フェアな組織運営を行うことは、持続可能性を高める効果があります。

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