3.11を題材にした映画、2題 - 楽器レッスン全般 - 専門家プロファイル

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閲覧数順 2016年12月04日更新

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3.11を題材にした映画、2題

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 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)と長野県北部地震から2年が経ちました。

 

地震と津波の被害にあわれた方々はいまだに大変な生活を続けています。

 

 3月に入ってから長野県内で東日本大震災を題材にした映画が2作品立て続けに上映され、私も見てきました。

 

 

 『遺体 明日への十日間』

  ・原作:石井光太「遺体 震災、津波の果てに」新潮社刊

  ・脚本、監督:君塚良一

 

 

 震災直後、報道では伝えられなかった事実をジャーナリスト・石井光太氏がルポルタージュ本として書き上げ、それを読んだ君塚監督が映像として伝えたいと強く望み映画化されました。

 

君塚監督は「踊る大捜査線」の脚本を担当したりと、脚本家としてのほうが有名でしょう。

 

 

 岩手県釜石市にある廃校となっている中学校の体育館を舞台に、大震災の日から10日間に起こった出来事を映画化。

 

その体育館は遺体安置所となり、津波の犠牲になった方々の遺体の搬送、検死、身元確認、DNA鑑定が一気におこなうことになってしまいます。

 

 この映画の最大のポイントは「人間の尊厳」。

 

中学生の娘と一緒に津波に流されながらも娘を失い自責の念にかられる母親、検死をしている中で親友と悲しみの再会をした医師、被害の状況がわからない中でも目の前のことに全力をそそぐ市役所の職員。

 

そしてそれらの人々を支える初老の男性。

 

 あまりにもたくさん運ばれてくる遺体をひとまとめにしてしまっている状態から

 

「ご遺体といえどもおひとりおひとりに人生があり人格がある。生きている人と同じように接しませんか。」

 

と周囲の人達に語りかけるシーンが象徴的でした。

 

 報道では伝えられない事実を映画だからこそ表現できた真実が伝わってきました。

 

例えば遺体と家族との対面のシーン、日本では報道の中では遺体を写すことはおこなっていません。

 

ですが、いくつもの遺体安置所を回りようやく肉親と再会する中では遺体に語りかけ抱きしめることは自然の流れだと思うのです。

 

 

 『先祖になる』

  ・監督:池谷薫

  ・ドキュメンタリー映画

 

 

 この作品はドキュメンタリー。

 

撮影期間1年6ヶ月。

 

撮影チームの東京と岩手の往復の走行距離は5万キロ。

 

長い時間をかけ丁寧に、人物に寄り添いながら撮影した作品です。

 

 

 震災からひと月後に陸前高田を訪れた撮影チームは佐藤直志さんというひとりの老人と出会います。

 

彼の仕事は半分は林業、もう半分は農業。

 

大津波によって家を壊され、消防団員の長男をなくし、今度は地域のつながりをも破壊されようとしている。

 

被災後、彼は「自給自足の生活」と「自分の土地にもう一度家を建て直す」ことを決断します。

 

「仮設住宅には何があってもいかない。」と言い切ります。

 

 震災、別れ、老い、持病という厳しい状況の中でも生まれ育った土地に住み続け、震災前と同じ仕事をしながら運命に立ち向かっていきます。

 

自然を敬い、山への礼儀を欠かさず、ご先祖様や土地に神に祈りを捧げる。

悲しみの中でも前に向かって進もうとする人間の強さを感じとることができました。

 

 

 被災地に向け何かをすることも大切ですが、それ以上に関心をもなたくなってしまうということがないようにしたい、そのような気持ちを思い出させた2作品でした。

 

沿岸部ではまだあの日のままな所が多数あるのです。

 

 映画ネタなのでネタバレをしないよにと気を使った結果、薄っぺらな感想文になってしまいましたが、このコラムを読んでいただいた方が一人でも多く映画館に足を運んで、その目でご覧いただきたいと思います。

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