- 菅原 茂夫
- 菅原茂夫税理士事務所 代表
- 東京都
- 税理士
対象:税務・確定申告
- 平 仁
- (税理士)
- 近江 清秀
- (税理士)
長引く不況や大震災をきっかけに、創業100年を超す長寿企業への関心が高まっています
さまざまな困難を乗り越え、長い歴史を紡いできた老舗企業から生き残りのヒントを学びたいものです
実は、日本は世界でも有数の「老舗企業大国」なのです
帝国データバンクの調査によると、
企業の平均年齢は35・6歳
しかし、社歴100歳を超える長寿企業は約2万5千社あり、企業全体の1・7%
マスコミなどでよく取り上げられたりしていますが、世界最古の企業とされる寺社建築工事、金剛組(大阪市)の創業は西暦578年
西暦578年!実に社歴1400年超ですよ!飛鳥時代!
トップは古くから都として発展した京都府(3・80%)ですが、日本海側の地域が上位に入っています
江戸時代に北前船の寄港地や城下町として栄えていた町があったためかもしれません
長寿企業を業種別にみると、「製造業」「小売業」「卸売業」が全体の3%以上
中でも「清酒製造」や「酒小売」「呉服・服地小売」など人々の暮らしに密着した企業に老舗が多くみられます
それでは長寿企業であるために、経営にはどんな秘訣があるのでしょうか
同じく、帝国データバンクが老舗企業として大事なことを漢字一文字で表すよう質問したところ
「信」
が圧倒的に多く、以下「誠」「継」「心」「真」と続いたそうです
長い時間をかけ顧客や取引先との信頼関係を築き、誠実な商売を心がけてきたことがうかがえます
やはり、いつの時代でも「信」が重要なのですね
しかし、それだけではないようです
その一方、「変」や「新」も上位に入っています
長年の信頼関係を大切にするだけでなく、たゆまぬ変革、それを生むチャレンジ精神が長寿には欠かせぬ要件のようです
長寿企業の多くは目先の損得や自らの利益だけを追わず、社会と共存してきました
その結果の長寿企業ということです
ただ、誇るべき歴史の一方、後継者難などの課題もあるようで、企業のDNAを未来につなごうとする長寿企業の挑戦を見守っていきたいと思います
目指せ!100年企業!
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